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それは一発の銃声から始まった

その年は凶作だった (フロンティア)領は異世界 日本と繋がり、肥料や機械を使った結果 大豊作で農作物も余り気味だった

しかし王国国内では作物の風土病が広がり 不作の畑ばかりだった

(フロンティア)領の隣のブロッケン領もその例に漏れず不作で農民は食うや食わずだった それでも領主 カール ブロッケン ジュニアは減税どころか払えない農家には借金を背負わせ担保として娘や妻を取り上げていた


そんな中で噂が広がった


隣の(フロンティア)領では豊作で人手が足りずに困っていると


見切りを付けたブロッケン領の領民は数家族で集まり 冒険者を雇って魔石山脈からの越境を目指す 国境はブロッケン領の衛士が見張っている為だ

やがて国境に近い村から廃村になるのを止めれない動きになる

ブロッケン領の国境駐屯地では不作で食うものがなく兵士が荒れていた

そんな中で(フロンティア)領では豊作だと噂が流れて駐屯地の兵士は偵察に行く事になる


糧食すら無い状態なので最初から食料を(フロンティア)領から取り上げるつもりだった


「ついでに女も調達してくるか」


下卑た笑い声を響かせながら馬で行軍する


5人の衛士は山賊と変わらない台詞を言いながら(フロンティア)領の1番近い村を目指す


その村は昔からブロッケン領の衛士が悪さをしている村だった

気の向いた時に食料を出させて、酷い時には女を攫う

攫われた女達は売られたのか戻って来た者は居なかった

その村には壁のウオールから馬車で行商人が2週間くらい前に銃を売りに来ていた

作物を荒らす害獣を撃つのに買う者、獲物を取る為の猟師など何人かは銃を買っていた


その農民も害獣を撃つ為にウィンチェスターライフルを買っていた

畑に来たイノシシやウサギを何度か仕留めていた

男には16歳になる娘が居た 5歳の時にブロッケン領の衛士に連れ去られた妻に似て美人で気立てが良く、同じ村の若者との結婚も控えて居た


ブロッケン領の衛士が来た時は娘は家の中で夕飯の支度をして居た


馬の鳴き声と怒鳴り声が聞こえた時、娘は窓から外をうかがって居た、外では父親が突き飛ばされて地面に転がっている

他の衛士は納屋に食料を取りに行っているようだ、声を押し殺しながら台所に隠れて居たが 家の中に入った衛士に見つかってしまい外に引きずり出された


父親は地面に転がって居たがやがて娘の悲鳴で我に返った

見れば娘が家から引きずり出されて、連れて行こうとされて居た

農民は帰って来なかった妻の顔を思い出す


(もう、あんな事に耐えられるか!)


農民は家に入るとウィンチェスターライフルを持って外に飛び出した


泣きじゃくる娘の顔を殴って大人しくさせようとした衛士の前に農民が踊り出す


「逆らうのか貴様」


剣を抜いて振りかぶったその瞬間、農民の抱えていた棒から火が吹いて、轟音が響く


次の瞬間に振りかぶっていた衛士が後ろに倒れた


それを見ていた他の衛士が剣を抜いて農民に迫ろうとした瞬間


何やら農民は棒を構え直してこちらに向けて来た


1人、もう1人と倒されたのを見た残りの衛士は馬に乗って必死の形相で逃げ出した


後に残った娘と父親は泣きながら抱き合う



しばらくしてから農民は村長の家に行って事の次第を報告した


村長は悩んで居た、大変な事になったと


しかし娘を守った男の妻の事を知っている村長は責める事も出来ない


「領主様に事の次第を報告するしかない 、正直にの」


村の若者が馬で領主様の館のある(フロンティア)シティに早馬を飛ばした


そして領主アルフレッド ファン フロンティアの知る事となる


「そうか、ブロッケン領と衝突したか」


側で聴いていたカンダル師が頷きながら


「いつかはこうなると思ってあったが、ちと早かったのう」


2人ともいつかはブロッケン領と衝突するとは思っていた


不作の中での(フロンティア)の豊作


ブロッケン領からの難民の流れ


農家の武装化


そんな中での今回の事件である


「10年前に妻を攫われ、今度は結婚を控えた娘が攫われかけて、おまけに食料も奪われる

山賊と変わらん」


報告に来た村の若者と部下のフロンティア領の衛士の方を向くと


「その親子も罪には出来ん、山賊から娘を守った父親に何の罪がある?」


部下に死体の処理に向かわせるとカンダル師の方を見ると


「あの計画を早める、3人を呼んでくれ」


そう言って部屋のテーブルの上に(フロンティア)領とブロッケン領の地図を広げて考え込んだ



一方その頃 カール ブロッケン ジュニアは自軍の衛士が殺された報告を聞いた


「頃合いか、フロンティアに攻め込む準備をしろ」

側にいた衛士にそう伝えると

椅子に座りながら考え込んだ

(アイラ ファン フロンティア やっと手に入るな)

そう考えるとニヤついて笑い声をあげる


部屋の中に不気味な笑い声が響いた

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