卒業試験
エンジェルに山の中腹に送ってもらうと俺とガニーは山を登った
しばらく歩くと大きな岩の陰から撃てるポイントに着く、迷彩柄の1人用テントを張ると空気で膨らむマットレスを敷いて寝袋を置く
毛布を丸めて枕にする
匂いのするものは食えない
カロリーバーを齧るとビニール袋に入れて口を縛る
その日はそのまま寝て次の日、まだ暗いうちに起きてジャーキーをしゃぶりながら待機する
「獲物が来ても直ぐに構えたら気づかれる
全体を見回す感じで観察するんだ」
日本で鳥の写真を撮る時の事を思い出す
飛んで来て直ぐは警戒しているからしばらく観察してから構えていた
そんな事を考えていると、朝の餌を探して鹿が異動してきた
立派なツノ(トロフィー)を持ったオスがメスを数頭連れて朝の餌を食いながら異動していた 鹿でもリア充はモテモテらしい
双眼鏡の距離計で測ると800メートル離れていた
高台からの見下ろし射撃になるのでスコープの十字の少し下で鹿の胸元を狙う
ネックショット 首元の頸椎を狙うのが良いらしいがそこまで余裕は無いのでセンター
胸から腹にかけて狙う
鹿が横を向いた時に少しずつトリガーを絞る用にゆっくりと引く
轟音と共に振動が肩にかかり反動で銃口が上に流れる
反動に逆らわずに身体で流しそのままボルトを操作して次弾をチェンバーに送る
鹿の方を見ると後ろ脚の根元に当たっていた
逃げようと走り出した瞬間 首を狙って引き金を引く
次弾は胸に当たって肺を潰したらしい
口から血を流しながら鹿が地面に倒れた
7ミリレミントンマグナムは弾倉に3発しか入らない 俺は次弾を装填すると鹿に狙いを付けながら観察する
鹿は倒れたまま動かなくなった
俺はガニーの方を見るとサムズアップしながらガニーは言った
「グットだ」
2人で鹿を回収する、血抜きをしてからエンジェルに迎えに来てもらう
牧場に帰るとジュンがプンスカ怒っていた
「ガニーパパと遊びすぎ、たまには遊べ」
銃をガニーに預けると可愛い嫁様の相手をする
国際線が飛ぶようになって俺たちは日本に帰国する事になった
空港で別れる時にガニーに
「レミントンは手入れして保管しとく また取りに来いよ」
ガニーに譲ると言ったんだが あれはお前のだ そう言って聞かなかった
また来るから そう言ってガニーとエンジェルに別れを告げて 俺たちは日本に旅立った
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そこまで話をアイリーンにすると
「へー! 元海兵隊に習ったんだ 上手いはずだわ」
そう思いながらアイリーンはガニーの方が引っかかっていた
(確か3年連続でピストル射撃大会で優勝した人もガニーって名前だったけど まさかねえ?)
2人は銃と道具を閉まって壁の街に帰ってギルドに入ると中は騒然としていた
隣領のブロッケン領と内戦になる
その話で街は沸き立っていた




