サマーキャンプへようこそ
このお話から、かばパパサイドの話になります
アイリーンと朝飯を食っている時にM14のサイト調整に付き合って欲しいと頼まれた
「長距離射程だから観測員がいるのよ、あと射撃に集中している時に魔物に襲われても困るし」
長距離射程だと街の中では場所が無い
アラモ銃砲店で必要な道具と資材を買って 街の外に出る
後ろに丘がある平原にレンタルしたピックアップトラックで来た
ユンボやダンプ トラックなの工事車両
現場まで運ぶバンや四輪駆動車など
異世界開拓地の中で使う車両のレンタルサービスは壁の街の建設から始まっていた
基本ディーゼル車両で燃料はドラム缶で運んでいる
アラモ銃砲店で買ってきた距離計付きの双眼鏡で距離計を測る
この双眼鏡は軍用で測りたい距離の対象物にレーザーを当てて距離を測る
夜間でも見れる用に月の明かり程度の明るさがあれば増幅して見れる夜間暗視装置スコープだ
400メートルの場所に大きな岩があるのを確認して
「標的紙をセットしてくるから、準備を頼む」
アルミのパイプで出来た標的に標的紙を付けて岩の手前に設置する
戻ったらアイリーンはマットを敷いて二脚とビーンズバックで固定して待っていた
伏せ撃ち、膝撃ち、立ち撃ちと、高さを変えて射撃をして誤差をストックにナイフでメモ書きをする
当たった位置を双眼鏡で確認してアイリーンに伝える
調整が終わると火薬で汚れた銃身に薬剤をかけてクリーニングロッドで綺麗に拭いた
終わる頃には日がすっかり真上に登って来たので、持ってきたお昼の弁当代わりのサンドイッチとリンゴを食べながらアイリーンが聞いて来た
「パパって観測員に慣れてるけど、射撃はどこで習ったの?」
缶コーヒーを飲みながらそれに答える
「アメリカのオレゴンの農場だよ、サマーキャンプで」
アイリーンがトッ○を食べながら
「サマーキャンプで射撃? マジで? 」
俺はコーヒーを飲みながら
「ああ、 サマーキャンプへようこそ
って言われたよ 、ガニーに」
そう、ガニー 、大事な事はみんなガニーから教わった
十数年前、俺は付き合ってた恋人と同棲してから結婚する事になった
式は海外挙式だけ、場所はアメリカのオレゴン
オレゴンには恋人のジュンがホームスティしていた農場があり、そこの家族とは今でもメールでやり取りをしていたらしい
2001年、俺たちはアメリカのオレゴンの空港に着いた
空港で待っていると、背の高いガッシリとした黒人の老人とでっぷり太った白人の2人が迎えに来ていた
黒人はガニー 白人はエンジェルだと紹介された
エンジェルはガニーの牧場のお隣さんで
お隣とは言え20キロは離れているらしい
同じく牧場と農場をしていてヘリコプターで迎えに来てくれていた
農場の種まきや農薬散布に使っているらしい
2人はベトナム戦争の時の戦友で、オレゴンの農場はエンジェルの実家だそうだ
ガニーが軍を定年で除隊する時にエンジェルが隣で牧場をやらないかと誘ったらしい
そんな話を聞きながら、俺たちはヘリでエンジェルの農場に向かった
農場に着いたらガニーのピックアップトラックでガニーの牧場に向かう
牧場に着くとガニーの奥さんと娘さん達が待っていた、ジュンは再開を喜んでお喋りに余念がない
手持ち無沙汰になった俺をガニーが誘って外に出た
「面白い物を見せてやるよ」
ガニーはブロックで出来た頑丈そうな建物に案内するとダブルロックしているドアを開けると中に入って明かりを点けた
中には数え切れない程の銃器のオンパレードだった
東西全てと言っていい、種類と口径の拳銃、ライフル、ショットガンの小火器
ガニーの方を見るとニッコリ笑いながら
「サマーキャンプへようこそ、ほんの触りだけだが ライフルマンにしてやる」
そう言って笑顔でサムズアップしていた




