明日のために
アイリーンに2人を任せて、宿屋のカウンターに向かう、2人追加で泊まる事を伝えて部屋を確保する
シングルルームで食費だけ足して泊まる事で話がまとまり、そのままセルゲイの所に行く
事の次第を伝えて、ウオールに帰る時に2人を乗せる事を了承してもらう
「子供2人くらいなら問題無い、面倒を見てやってくれ」
そう言われて、わかったと返事をしてから、アイリーンの部屋へ向かう
部屋では床に座ってノートを広げていた、ひどく遣り難そうだ
「アイリーン、2人の部屋が取れた。セルゲイにも帰りに2人を乗せる事を同意してもらった」
そのままだと、やりずらそうだから道具を手配する事を伝えて宿屋のカウンターで木工所か大工が居ないか尋ねると
近くに木工所があった、鉱山の柱や板を加工する場所らしい
道を聞いて木工所に向かう
木工所は稼働していた、手の空いていた職人に加工して欲しい事を伝えると、親方が出て来た
「何の加工をして欲しいのかね?」
そう聞いて来たのでスケッチブックくらいの大きさを手で示して、端に二箇所穴を開けて、紐を通して欲しいと伝える
坑道の支えに使う板を使って大きさを切り、上の両端に穴を開けて紐を通す
2つ作ってもらった
出来上がりを見て満足すると、それを見ていた親方が、作って販売したいが良いかと尋ねるので了承する
「これなら外で書き物をするのにいいな、これは売れる」
そう言って上機嫌な親方に料金を尋ねると、良いものを教えてもらったので無料で良いと言われた
宿に帰ってボードを渡すと、2人とも大喜びで使い出す
それを見てアイリーンが
「なるほどねぇー! これなら場所も取らないし良いんじゃ無い」
そう言っているうちに、夕飯になり2人にも食事を取らせてから部屋に案内する
「悪いがベットは1つしか無いんで、一緒に寝てくれ」
そう言うと、眠そうな顔をしていたのでそのまま寝かせて付ける
アイリーンとも別れて、自分の部屋に向かうと明日の準備をする
AKの予備のマガジンを取り出して30発用のマガジンに弾を28発詰める
これはバネに余裕が無いとキチンと装弾しない為だ
普段は4本のマガジンの二本づつ使って、毎日弾を抜いて入れ替える
入れっぱなしだとバネが緩んで作動不良を起こす為だ
タウロスの予備マガジンにも弾を込めて、予備ホルダーにマガジンを差し込む
軍用リュクのアリスパックに予備マガジンとバラの弾、救急キットに非常用レーション、マグライドなどを詰めてから、軽く振って音がしないか、確認してから眠りに着く
同時刻、鉱山の奥で2つの赤い目が光っていた




