M 1ガーランドライフルと夕焼けと2つの月と
M1ガーランドライフル
アメリカ軍が1発ずつ操作するボルトアクションライフルの次の世代として、正式採用した8連発の自動ライフル
7.62ミリ弾を使用してあるが、これはカラシニコフとは口径は同じだが薬莢の形状が違う、その為同じ口径だが使えない
隣の奴と口径は同じだが弾が貰えない
摩訶不思議な状態になっている
「M 1か何処から流れて来たやつなんだ?」
そう呟くとアイリーンが
「最近までフィリピン軍で使ってたやつらしいよ、アメリカ軍に返却した奴をそのままコッチに流した見たい」
「なるほど期間を無期限にしてこちらに貸し出しすれば、処理費用が浮く計算か」
そう言うと
「今でも新兵の訓練では使われててるしね、私もこれで習ったから
分解、清掃も一通り出来るわよ」
そうアイリーンが言った、なるほど護衛に着いて現地に着いたらインストラクター
トカレフいい人選をしている
しばらく進むと川の近くの広場に着いた
今日はここで泊まるらしい
アイリーンと隊長を見張りに残して他は薪拾いとカマドを作る、俺は荷物の荷主側になるので免除された、見張りもいいらしい
荷物の入っている方の馬車の中で自分の荷物から、毛布と熱を逃さない素材で出来たサバイバルシートを取り出して広げた毛布の上に敷く、その上に封筒タイプの寝袋を置いて、予備の毛布を畳んで枕にする
アイリーンは後ろの馬車の荷台に寝て
残りのメンバーは毛布を巻いて焚き火の側だ、雨が降れば馬車の下らしい
荷主扱いで助かった
夕方のまだ明るいうちに、干し肉と乾燥野菜を煮込んだスープと硬いパンをもらったので、パンをナイフで切ってスープに浸して食べる
終わったら川に行って食器を洗って返す
沈み欠けている太陽と2つの月が出ていて綺麗な景色だ、カメラが無いのが悔やまれる
明日は周りが明るくなったら出るらしい
寝袋に入って早々に寝る事にした




