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悪役令嬢に転生したけど隣にいるのが最恐布陣すぎる…  作者: 蓮琉
1章 転生 そして幼馴染と親友
12/16

シャーロット嬢の花園

「シャーロット嬢!!またっ、また兄様がぁ!!」


「 来やがりましたね、このダメ王子!シャーロット様のお手を煩わせないでくださいっ!」


「やっぱりシャーロット狙い。これは至急対策を練り直す必要が…」


「そんな酷い事言わないで下さいぃぃぃ!」


ここはシルヴァ家自慢の中庭の隅、私のために作られた楽園。

通称、シャーロット嬢の花園であります。


スポーツ用のグランドとお茶会用のセット。

何故か最近は相談スペースまでありますね。

勿論新しく増えた友人(信者)の為なのですが!

もうほんと賑やか。三つ巴が始まりそうな勢い。


「アデル様、本日はどうなされましたの?」


あ、一応王子だから、礼儀は保ってます。令嬢として。

アイリスはどこ向かってんのやら。


「聞いてくださいっ。兄様がまたっ、またぁぁぁ!!」


人の庭で号泣しないでよ。仮にも王子でしょうが!

王子の号泣は、もはやシャーロット嬢の花園の名物と化してる。


ロリショタなアデルが可愛らしい泣き顔で訴えてくるのは、何ともきゅーんっとするけど。

私、ショタコンじゃないんだよねー。


元々アデルのアレ、俺様と金髪への執着は、お兄様によるからかいが原因だったようで。

お兄様もなかなか良い性格してらっしゃる。

立ち直りかけた弟を、ここぞとばかりに折ろうとしてくるらしい。


天性のサディスト。時期王がそれでいいのか。

まあ、愛が見え隠れする当たり、悪質な愛情という事だ。 そんなお兄様から逃げるため、週3ペースでアデルは家に避難してきている。


城でも取り繕うのをやめたようで、急に俺様じゃなくなった王子。

使用人にさえ、変な目で見られ落ち着かないとの事。

急にヘタレたら、そうもなるわ!


貴族は腹の探り合いをする事もあって、裏表を完璧に使い分けてる人も多い。

それでも王子ほどの豹変は、中々ないんだろう。


そんなこんなで、お茶会兼三つ巴をしていると、私付きのメイド、メアリがやって来た。

それもかなりの急ぎで。


私は普段から自分の事は自分でやる派で、メイドにはあまりお世話にならない。

一体何の用事だ?

カイト達も気になるみたいで、三つ巴を一旦やめている。


「お、王子が、王子がお見えになりましたぁぁ!!」


知ってる。てか目の前にいるじゃん。

はてなマークを浮かべてた私に気づき、メアリはそっと呟いた。


(アデル様、そういえば王子でしたね)


おい。確かに王子っぽくは無いけども。

それより、アデルじゃないって事は…。


「お、お兄様が追って来たんですか…!?」


顔面蒼白、震えるアデル。

そのまま気絶し、椅子ごと倒れていくが、そこは流石に2人が受け止めてくれた。

その後適当に放り投げてたけど。

どんだけ怖いんだ、第一王子。



カイト シャーロット

アイリス シャーロット様

アデル シャーロット嬢


誰か感想ください…。




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