星条旗の国の戦兵
アメリカの戦兵の話です
世界に神の告知が示された日
アメリカにも衝撃が走る
普段馬鹿にしていた日本人がたった一人で怪獣を討伐した事実がアメリカ人民を揺さぶる
そしてアメリカの青き星の戦兵たちが動き出す
怪獣に奪われた者達が
まず動いたのはジムの人々と住みなれたダウンタウンを破壊された
ヘビー級プロボクサーマーク・レオナルド
勤務する空母に家族を招待したばかりに怪獣に奪われたと嘆いていた
海軍大尉 オーキス・エメリッヒ
二人は同じ怪獣を敵に持つ
「さあ大尉さん行こうじゃねえか」
そう言ってマークはナイフを見つめていたオーキスに声をかけると
「ああこれからは俺達が復讐する番だ」
オーキスは立ち上がりナイフを抜き掃う
二人は知り合いでもなんでもなかった
ただ憎い怪獣に一撃をくらわせたくて敵の後を追っていた
そこに神の告知と頭に聞こえる神の声男達は手を取り合った
憎いあいつを倒すために
「大尉忘れてねえよな」
「ああお互い相手が死んだら一命をかけてあいつを倒す」
「オーケイじゃあ俺が死んだら頼むぜ」
「任せろ約束は果たすだからお前も頼んだぞ」
「解ったこの拳にかけて約束は果たす」
目の前であざ笑うかのように破壊を続ける怪獣に己が獲物を叩き付け突き立てる
怪獣から上がる悲鳴に笑う男達
男達は拳をナイフを掲げると怪獣に二度三度そして相手が倒れるまで叩き付け突きたてた
怪獣に振り飛ばされその体から血が滲んでも構いはしなかった
そして周りに近づいてきた人々の歓声で二人は思いが果たせたのに気がついた
「生き残っちまったなマーク」
「そうだなオーキス」
「これからどうする残りの怪獣退治でもやるか?」
「それもいいがまずは熱いシャワーを浴びてビールを飲んでからにしねえか?」
「それには俺も賛成だそうしよう」
二人はそのまま倒れこむ
心配する人々の声を子守唄に男達は目を閉じる
次回もアメリカのはなしです