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青き星の戦兵  作者: ねこ
3/5

過去の闇に潜みしものと戦兵

過去の記憶からはじまります

夢の中過去の記憶を眺める聖の前にあの日の記憶映し出される


人々の悲鳴・恐怖の声の中あの時とは違い恐怖に力を奪われる聖これは違う本当の事じゃない


そう繰り返さなければすでに心が折れていただろう


幾度も見せられ目の前で犯人に殺される親友と彼の両親そして落胆した顔の祖父


繰り返されるその映像に闇の中叫び声を上げる聖


そこに一人の男が現れる


「まだ生きていやがるお前が死ねば俺達はもっと楽にこの世界の人間を弄れるんだだから死ねよ」


そう言ってげらげらと笑う男だったが次の瞬間驚きに固まることになる


「お前か、お前が俺にこんなものを見せ続けていたのか」


怒りに満ちた声を上げ立ち上がろうとする


「馬鹿な嘘だここは俺が作った空間でこの中で自由なのは俺一人のはずだ」


驚きに固まっている男の前で聖はゆっくりと立ち上がるそして目の前の映像に拳を叩き付ける


まるでガラスが割れるかのように砕け散りそれと同時にあたりから光があふれ出す


光に目がくらむ聖が目を開けると目の前にはやせた男が立っていた


「くそうだがまだ俺の力からは完全に逃れられたわけではないぞ」


悔しそうに聖をにらむ男に


「一部とはいえ俺の記憶を使ったってことは多分俺の夢の中だろここは」


そう言ってにこりと微笑む聖


「つまりここでならお前でも俺を殺せると思ったのか悪夢の悪魔ナイトメア」


そう言うと男は舌打ちをすると


「なぜ気がついた人間それに」


「何夢と記憶の分野で力の悪魔を考えたらお前だけだったんだよ、それでお前は怪獣の元になった連中の


口車に乗ったのか?」


「なぜそれをお前はずっと眠りについていたはず」


「理由は簡単、あいつを倒したときに流れ込んできたんだよお前らの妄執が欲望がな光ある世界を我が物


としたいってな」


聖は笑みを浮かべ後ずさるナイトメアにその拳を叩き付ける


叫び声をあげながら殴り飛ばされるナイトメア


「人の傷を弄り回しやがって砕け散るがいい」


そう言う聖の拳は思いを受けて白く輝き最後はナイトメアを貫くと消滅させた


深夜自衛隊怪獣対策特別駐屯地内に凄まじい叫び声が響くあわてて点けられる照明と警報の中


突如として怪獣が現れる


その前に立つ目を覚ました聖と泪達四人


「あなたたちは?」


そう言って尋ねる聖に


「俺たち四人もあんたと同じ戦兵って奴さ」


「なんで俺たちも混ぜてくれ」


「いけ好かない怪獣退治」


「バイクは逝っちまったけどな」


そう言って四人はにやりと笑って聖と握手を交わすと怪獣に向かって怯える事もなく一緒に歩き出す


「あなたたちは」


五人に気がついた自衛隊員たちが敬礼をした後道を開ける


だがあと数十メートルに近づいたとき目の前に一人の老人が現れる


「祖父ちゃん」


聖が呟くと老人は振り向いてにっこり笑うと


「聖、ようやった祖父ちゃんうれしかったぞ」


そう言って老人とは思えぬ速さで走り出すと


「ほれ」


掛け声一発強さを感じさせない勢いで殴るが


「ギャオーーーー」


怪獣から悲鳴が上がる


「何じゃ情けないのうこんな爺の拳でだが容赦はせん」


そう言うと聖の祖父結城源治は怒りに顔を歪ませる


「貴様らのせいで孫は両親を友を失った」


その言葉に聖は耳を疑った


「祖父ちゃん怪獣のせいって父さんたちは事故だし友達を失ったのはあの事件が原因だろ」


怪獣から離れた源治に聞くと源治は蹲る怪獣を指差すと


「こいつらはお前が最初の一人になるって予知したのじゃよそしてお前を孤立させるために事故を事件を


引き起こしたのじゃよ」


聖は源治の言葉に愕然とする


「それじゃあ・・・・・」


言葉を繋げられず固まる聖に


「お前が考えていることはわかるがそれは違うぞ聖」


源治は聖に笑いかけると


「自分がいたからなんて考えるな悩むなお前が好きだったヒーロー物でも良くある欲望まみれの悪党が邪


魔な正義の味方を孤立させる下種なやり方ただそれだけじゃ」


そう言って襲い掛かってきた怪獣をあっさりと投げ飛ばし地面に叩きつけると


「さっさと立たんかそれともこんなもんか悪党の分身ごときじゃ」


そう言って怪獣を怒鳴りつける


「お前のじいちゃん何者だ」


泪が聖に尋ねる


「古武術結城流の現党首です」


聖が答えると


「達人ってあそこまで人外だったっけ?」


焔は首をかしげる


「お若いの聞こえてるぞわしゃ確かに達人と呼ばれる類の人間じゃが人間はやめちゃおらんぞ」


源治はそう言ってほほを膨らませるが


「いやいや普通の人間怪獣投げ飛ばせませんから」


手を振って牙が否定するとほかの三人も頷く


「祖父ちゃんこないだ90になったってのに猟友会に頼まれて北海道にヒグマを退治に行ったよね」


「うっ」


「90歳で熊殺し達人恐るべし」


兵馬は驚きと感動が混じったような顔で感心していた


「わしのことはいいじゃろいまはこいつの始末が先じゃ」


話を変えようと源治が足をふらつかせている怪獣を指差す


怪獣は頭を振り聖に襲いかかるがそれを迎え撃つ聖の蹴り


蹴られた勢いのままのけぞる怪獣に泪が手にする角材を叩き付ける


悲鳴を上げる怪獣に待ってましたと牙が頭突きをかまし


そこから逃れようとする怪獣を焔と兵馬が引き戻す


そこからは一方的だった這って逃れようとする怪獣を引き戻し叩きのめす


一時間が過ぎたあと怪獣は倒れていた


拳を打ち付けあう青年たちの脇で源治は


「これでお前たちの仇が討てたかのう」


今は亡き息子夫婦に報告する

次回は一旦日本を離れてアメリカの戦兵の話です

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