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青き星の戦兵  作者: ねこ
2/5

神からの宣告と青き星の戦兵

神様から試練のお知らせ


世界中のあらゆる情報媒体にそのメッセージが表示されたのは聖が単身で怪獣を討伐した翌日だった


人の子よわれら神はひとつの決断に迫られた


それは我等自身があるいは我等が選んだ者が討伐した邪なる獣が甦ろうとしているためである


そして一つになることを許せばわれら神をも凌駕する存在になる


その前にこの青き星とともに人類ごと滅ぼそう


そういう意見もあった


それはお前たち人の子が憎しみあい血を流し続け母なる大地を汚し


その結果やつらの分身たる怪獣を生み出してしまったその罪を償わせるため


しかし神の中にも人の子を愛し導こうと考える神はその決定に異を唱えた


そこで我等は汝らに試練を課すことにする


人の子よ生きたいならば立ち上がれ


勇気を持って立ち上がれ


怪獣はけして倒せぬわけではない


見よ我が声に耳を傾けし少年は見事大業をなした


人々の前に聖が怪獣を討伐したときの様子が映し出される


ただひとの思いがこもらぬ兵器は奴等の餌でしかない


もう一度言おう


人の子よ生きたいならば立ち上がれ


我が声に耳を傾けし青き星の戦兵と共に


青き星の戦兵は一人にあらず


すべての民に青き星の戦兵は必ずいる


人の子よ勇気を持って立ち上がれ


すべてを伝えるとそれは消えていった


「やはり正しかったですね」


自衛隊幕僚本部に集まった自衛官たちは頷きあう


「ああ参謀の判断が正しかったことが証明された訳だが参謀これからどうする」


「それはわれわれの指揮下に彼らを置くべきかどうか将官にお尋ねですか?」


「ああそうだ作戦だてて戦闘を進めるべきだと思うのだが違うかね?」


「われわれと同じ相手ならばそうでしょうが私たちに味方してくれた神様は思いがこもらない兵器は餌で


しかないと言われていますつまりわれわれに許された武器は自らの五体と弓矢・ナイフ・刀・鉈・斧そう


いった類のものだけでしょうそれなのに我々が指揮を執るとゆうのはナンセンスだと思います」


驚く周りをほっておいて参謀は発言を続ける


「第一我等の切り札たる青き星の戦兵は駐屯地に保護した彼しかいないのですしかも我等にそれを確認す


る術は存在しません彼以外の戦兵どうやって集めるのですか?」


参謀につかみかかろうとする幕僚にさらりと言い放ち


参謀は続ける


「もう一度言います我々が指揮を執るのではなく彼らが使命を達成できるように我々が支援すべきです」


しんと静まり返る作戦本部それを破るように報告が入る


「報告します埼玉県丘陵地帯に怪獣出現」


「なんだと参謀駐屯地の彼は?」


「まだ眠ったままですよ極度の疲労で起きたとしても戦力にはなりません」


「だとしたら我等にできることといったら」


「そいつを足止めすることだけでしょう下手に攻撃すれば怪獣を強化してしまうだけです」


「報告怪獣に対してバイクに乗った四人の暴走族と思しき連中が攻撃を開始したそうです」


「なに?」


「すぐにやめさせろ下手な攻撃は怪獣を強化してしまう急げ」


幕僚の一人が報告に来た兵士に指示を飛ばす


「お待ちなさい彼らはたった四人で怪獣に挑んだのですよね」


参謀は兵士を呼び止める


「まさか参謀そいつらも選ばれたものたちだとでも言うのかね」


幕僚が馬鹿にしたように尋ねると


「巨大な怪獣に挑める人間なんて我々のように仕事でなければあとは彼らだけですよ」


参謀は確信があるように言った


そしてそれは正しかった


丘陵部に突如現れた怪獣の前に血の跡がある特攻服に身を包んだ男達が立ちはだかる


彼らは皆仲間を友を家族を怪獣によって奪われた者達であり彼らの特攻服に残る血の跡も


奪われた人々の物であった


「今迄よくもやってくれたな怪獣さんよ」


チームF総長大鳥焔は微笑む


「たっぷりお返しさせてもらおうか」


チームK総長犬王子牙も拳を鳴らす


「私達のファミリーを食い散らかした報い思い知りなさい」


チームL総長海竜泪が怒りをあらわにする


「さあここからは俺達が蹂躙する番だ」


チームN総長御剣兵馬はバイクのエンジンを吹き上げる


四人はアクセル吹き上がらせると一斉に怪獣襲い掛かる


次々に男達は手にする得物を怪獣に脇をすり抜けざまに叩き付ける


叫び声をあげる怪獣と凶悪な笑みを浮かべる四人の男達


「効いてるようだぜ思い知ったか」


「最初のアイツのようにはいかないが」


「俺達は不良で暴走族でぶるっちまった意気地なしだが」


「お前だけは俺達が倒す」


「「「「「青き星の戦兵としてそしてあいつらの仇だからな」」」」


四人は叫ぶと再び怪獣に襲い掛かる巨大な鯨に襲い掛かるシャチの様に


通り抜けざまに得物を叩きつけ続ける


そのたびに怪獣から声が上がる


怪獣も四人を追うのだが目標を絞りきれずその攻撃は空を切り続ける


数時間が過ぎ


四人が燃料が切れたバイクを降りたとき彼らの前にはあちこちから血を流しうずくまる怪獣がいた


「さあフィナーレだあの世のあいつらに懺悔するんだな」


そう声をかけると怪獣に止めを刺す四人だったが疲労のためひざから崩れ座り込んだ


「ははさすがに疲れたぜ焔はどうだ」


そう言って笑う、兵馬


「俺も同じそっちの二人は?」


ぐったりしながら返答すると牙と泪に尋ねる


「かったるくて立てませんよ」


そう答える泪と


「このまま寝られたら最高なんだが・・・・」


そう答えて離れてみていた自衛隊員に目を向けると


座り込む四人の下に自衛隊員たちが到着し彼らに敬礼すると


「皆様怪獣の討伐おめでとうございます」


そう言うのに若干頭にきた焔が


「何がめでたいんだ確かに俺達は私怨で奴を倒した運よくな、それにこの日本だけだってまだ怪獣はう


じゃうじゃいるんだぞそれに対してこっちは最初のアイツを含めてもたったの五人安心できる状況でもな


ければめでたいなんてのんきに喜べる状況じゃないだろ」


そう言うと自衛官の一人が


「いえめでたいですあなた達が立ち上がってくださるまでに日本で立ち上がってくださった戦兵の方は最


初のお一人だけでした、そしてあなた達が討伐し下さった怪獣は私達の仇でもあったのですが私は戦兵に


えらばれませんでした、そのため毎日唇をかみ締めながら生きてきましたそれゆえにこう言わせて下さい


敬意をこめて我々はあなた方の勇気に敬意を表すと共に感謝をありがとうございます戦兵の方々」


そう言って頭を下げると次々に自衛隊員たちは頭を下げていく


「なるほどそう言う事か?」


泪が納得がいったようにつぶやく


頭に?を浮かべるそのほかの面々


彼らの視線に泪は答えるように


「神様が言ってただろ俺たち戦兵と一緒にって戦うだけなら俺達だけで十分なもかもしれないのにつまり


こういうことだよ俺たちの力は俺達から怪獣に対する恐怖を消し去る、そしてその範囲は共に戦いたいと


願うほかの人々からも恐怖を消し怪獣に立ち向かう力となる」


そう言うのだった


「なるほどそれで理解できましたあなた達が怪獣に立ち向かっている時恐怖が薄れ体に力が戻る瞬間が確


かにありました」


自衛官のこの言葉に笑みを浮かべる泪達


そのころ自衛隊駐屯地の病室にて眠り続ける聖は



聖が過去の記憶に立ち向かいます

次回過去の闇に潜みしものと戦兵

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