街へ
「決めました。この世界で頑張ってみます。」
『そうですか。でしたら困らないよう言葉と一般常識をあなたに授けましょう。では私はこれで。頑張ってください。』
次の瞬間頭の中にすごい量の情報が入ってきた。これでこの世界のことは大体理解できたな。これはありがたい。
さてこれからどうするか、手ぶらだし、とりあえず街をめざすか。
しばらく歩いていると緑色の人のようなものが襲ってきた。魔物だ。貰った知識の中に情報があったこの世界には人の天敵として魔物がいる。人はスキルを習得して対抗している。
とりあえず魔物の攻撃を避けた。どうやって倒そうか。考える時間が欲しいから木に登ろう。
「ぐへ」
滑った。
「ぐへ」
「ぐへ」
「ぐへ」
滑りまくった。そんなことをしているうちにまた魔物が攻撃してきた。咄嗟に近くにあった木の棒で攻撃した。
しかし魔物に当たった瞬間手に痺れが襲った。しかも魔物には効いていないようだ。
やばい、どうすれば良い?やっぱりこの身体不便すぎるだろ。なんだよ、木に登ろうとすると滑るって、棒で殴ると痺れるわ、相手には効かないわって。何回この身体のせいでしにかけるんだ。
「こっちに逃げてこい」
逃げていると突然人の声が聞こえた。良かった、助かった。
声の方に顔を向けると武装した男がいた。おそらく冒険者と言う人だろう。見るからに強そうだ。
この世界の冒険者は決まった街にとどまらず依頼を受け、世界中を旅する人のことを言う。主な依頼は魔物の討伐だ。そのため冒険者は強い。市民の憧れの的である。
「とりゃぁ」
「ぐべぁ」
男がハンマーみたいなもので魔物を殴ったら魔物は吹っ飛んでいった。おそらく生きてはいないだろう。男の姿は確かに格好良かった。
「坊主、大丈夫か。なんでこんなとこにいたんだ?」
「助けて下さってありがとうございます。実は旅をしているんです。」
「ゴブリンも倒せないのに旅をしているのか?やめとけ、この辺はわりかし安全だがゴブリンぐらいの強さの魔物ならたくさんいるぞ?しかもお前手ぶらじゃないか。」
確かに手ぶらで旅はなかったわ。なんとかごまかそう。それにいいことを教わった。あの魔物はゴブリンというのか。しかも弱い部類らしい。俺生きていけるのか?
「はい、今回の旅でそれはよくみに染みました。実は魔物に襲われた時荷物を置いてきてしまいました。情けないことに武器も振るえず魔物に飛ばされました。」
「まぁ反省しているならもう森に入るのはやめろ。せめて訓練してからにするんだな。」
やっぱりこの人、優しいな。もっと怖い人だと思っていたのに。さすが憧れの的だな。ついでに街まで送ってもらおう
「すみません、近くの街まで送ってくれませんか。また襲わられたら、おそらく殺されるので。」