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2代目勇者は辛い  作者: A.K@omg
1/1

後継者

1話はあらすじ的な感じなので少し短いです。

ではどぞ( 'ω')


「勇者だ!勇者様が魔王を倒して帰ってきたぞー!!」


ここ、ハーヴ村の住民である村人達が勇者の帰りに騒ぎを立てている。

勇者の後ろには一緒に戦ったと思われる仲間達が続いていてみんな魔王を倒してすぐに帰ってきたせいか、傷がところどころにある。

2年前、俺が住むこの世界には魔王という邪悪な存在により、この世界は支配される一方だった。

こんな厳しい状況の中である日、夕食を食べていた時に楽観的であるうちのバカ親父が、


「よし!俺は勇者になる!そして魔王を倒し、世界を救うんだ!!」


机をバンッと叩き、そう叫びだした。


「いったいどうしたのよ。」


と母がいう。全くその通りだ、いったいどう血迷ったらそんな発言が出るんだ親父。


「親父…もう30だろ?そんないい年して馬鹿な事を言わないでくれ。」


「ば、馬鹿!?い、いや違うぞグレン!俺はこれでも本気なんだ!」


と親父は俺に言い返す。


「と、とにかく!俺は魔王を倒すまで帰らないからな!!」


捨て台詞を吐くように親父は家を飛び出して行った。

まさか本気だったのか…うちの親父はなんて馬鹿だろうか。

まぁ、無事を祈るか。














そう、勇者は俺の親父だ。





普段馬鹿げた行動を取るが、やる時は必ずやってくれる性格なので頼もしいとは思うのだが、もうちょっと自重してほしいこともある。



そして現在、魔王討伐から帰った親父は村人達の歓声に軽く対応しながら俺と母さんのところに向かってくる。


「おう、ただいまー!」


「おかえりなさい。」


「おかえり、父さん。」




















「「「カンパーイ!!!」」」


魔王を倒したという事で今夜は宴会になり村人達は騒ぎまくってる。実を言うとかなりうるさい。鼓膜がどうにかなりそうだ。

周りのうるささに呆れていると、親父とその仲間らしき人たちが一番うるさかった事に気づく。…ほんとに自重してくれないだろうかバカ親父は。



その後、宴会は4時間も続きみんな満足して帰ろうとしていた時に親父がみんなを呼び止めた。


「待ってくれ!みんなに話したいことがある。」


親父がそう言うとピタリとみんなの歩く足が止まった。馬鹿でも一応魔王を倒した英雄だから人気はあるのだろう。


「実は魔王は倒したんだが、後に魔王には息子がいるという情報が入った。」


親父がそういった途端にみんながざわめき出す。それはそうだ、魔王を倒してくれてようやく平和が戻るというのに魔王に息子が居たんじゃまた、世界が支配される可能性がある、振り出しに戻ってしまったのだ。


「もう1度倒しに行きたいのだが、俺はもう30代だ…流石に厳しい。……だからここで、俺の後継者を選び魔王討伐に行ってもらおうと思う。」


親父がそう言うと周りは更にざわめきだした。しかし、親父はそんなことは気にせず話を続けた。


「俺の代わりに魔王を討伐してもらうのは。」



















「グレン、お前が行け。 」


「……えっ?」


…えっ?なんつったこの親父は。自分の息子に魔王倒してこいとか言い出してきたぞ。俺に死んでこいと言っているのだろうか。魔王討伐なんてどう考えても無理なんだが。


「おし、じゃあ頑張れよ、『テレポート』」


「えっ、ちょっまーーー」


理解出来ていない俺に親父はいきなり俺にテレポートを唱えた。



















「………。」


目を開けると、始まりの街とも言える有名なレーベ街に来ていた。



なるほど…

ここから頑張って倒してこいと言うことか…。


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