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先輩のヒ☆ミ☆ツ

作者: るーみあ
掲載日:2016/05/18

初めまして。ルーミアです。

今回は初小説ということで、先輩は男の娘という設定で話を進めていきました。多少つじつまが合わなかったり、おかしな点はあると思いますが、お読みいただければ幸いです。エロは無しです。

私は須恵津和江。吹奏楽部でチューバを務めている。

そして私の先輩、三国秋穂。同じくチューバ担当だ。

しかしそんな秋穂先輩にはある秘密があって...


ある日、部活動での連絡で電話をした。

その時の会話だ。

「もしもし」

「もしもし、明日なんですが...」

「お姉ちゃん!お風呂!」

(え?)

「ハイハイわかった!!」

(え、えー?!)

「で、明日何ですか?」

「あ、明日OO大学の吹奏楽サークルの方たちと合同練習しますからっ!」

ぷつっ

「え...秋穂先輩が...お姉ちゃん?...秋穂先輩って...女の子みたいだけど...男の子だよね...え...もしかして...男の娘?!」

その日は動揺で夜も眠れなかった。

翌日


「おはようございます」

「おはようございます」

「...昨日、ありがとうございました。」

「い、いえ///」

(何勝手にほてってんだろ私。)

「これ三国さんのやつ?」

「あーそれあたしのやつだよ!」

(よく見れば...しゃべり方も確かに女の子そのものだし...え?でも三国先輩って...下ネタ好きだったよね?やりたくはなかったけど...スイッチ入れちゃうか※いやらしい意味ではありません)

「三国先輩!!」

「はい?」

「チン長何cm?」

「えw30センチに決まってんだろwww」

「三国さん!」

「うぃいいいいいっす!どーもー!syamuでぃええす!」

(やっぱり男の子だなあ。外見が女の子でも、中身男の子だしね。)


そして、無事合同練習は終了。

「じゃあみんな、パーフェクトヒューマン、譜読みしておくように!解散!」


そしてまた翌日。

(よし、今日は勇気を振り絞って聞いてみよう)


「秋穂ちゃん!」

「おまw先輩にちゃんってwしかもあたし男だよ?」

「いやいや、ちょっと来てください。」

「何?」

「この前電話で聞いちゃったんです」

「何を?」

「秋穂先輩が、お姉ちゃんって呼ばれてるとこ。」

「ああ、聞かれちゃったかー」

「聞いちゃいました。」

「ってことは、私の秘密、一から十まで、いや、下手したら100まであるけど、聞く気力ある?」

「ええ。あります」

「それからこのことは誰にも内緒、それから私と和江さんは今だけタメね?OK?」

「は、はい、じゃなくて、うん」

「じゃあ話すね。」

「私さ、小さいころから見た目が女の子みたいで、ママやパパに女の子として育てられたんだ。」

「うん」

「家の中ではいつもスカートはいてんだよね」

「うん」

「妹は私の体の事知らないから幼稚園までお姉ちゃんだと思ってたみたいだし。」

「うん」

「でもさ、私、お姉ちゃんでもいいと思ってる。」

「え?」

「いつまでもさ、妹にとって、かわいいお姉ちゃんでありたいと思ってる」

「そうでなくてもいい、かわいくなくてもいい、ただもう兄として扱われたくない、お姉ちゃんでありたい。」

「うん」

「私のこの外見も、なんか意味があるんだろうし。」

「うん」

「人のほほえみには二種類あるって知ってる?」

「え?なぜいきなり?」

「良いから答えて。知ってる?」

「知りません。」

「じゃあ教えてあげる。1つ目は微笑みたいなーって状況に出会ったとき、前頭葉の心に関係する部分が顔面の筋肉を微妙にコントロールして、自然なほほえみになる。」

「ほう、じゃあ2つ目は?」

「2つ目は、運動中枢が、笑え!って命令を出して、筋肉をコントロールする。

でも無理やり笑ってるわけだから、どーしてもぎこちない笑いになってしまう。」

「ほう。それに何の関係が?」

「後悔したら、私多分後者の方でしか微笑めなくなると思う」

「うん」

「だから私は、悔いのない選択をした。」

「うん」

「その選択が、わたしは女の子になる、って選択だっただけ」

「ほう」

「まあ今は性同一性障害なんて言葉も広まってきてるし、この選択に後悔はないよ。」

「なるほど...」

「ごめんね?変なこと聞いちゃって。」

「いいよ。それに私、名前女の子っぽいからさ、ちょうどよかったよ」

「じゃあ、今からは秋穂ちゃんで!」

「うん、私は秋穂ちゃん。」







その日、彼女は交通事故で死んだ。




「秋穂先輩...」

「和江さん」

「秋穂先輩?!」

「私はずーっと、ここにいるよ。」

「ここにいるから、心配しないで。」

「悩みを話せる相手がいて、ちょっと気がゆるんじゃった。」

「もう死んじゃったけどさ、実は交通事故で死んだ者は、この世に残っちゃうんだよね。」

「え?」

「だから、ずーーーーっと、和江さんが死んでも、和江さんのそばにいる。」

「だから心配するな。そのかわりといっては何だけど、お願いがある」

「お願い、とは?」

「私は脳科学者を目指してた。でもその夢をかなえる前に死んじゃった。」

「和江さんにも夢はあるだろうけど、私の夢を代わりにかなえてくれないかな?」

「え...私は女優になりたいんですが」

「知ってる。だからダメ元。でももう私はなれない」

「死んで。」

「もしその道を選ぶのなら、私の知識、あんたにやるよ」

「え?そんなことできるんですか?」

「ああ、死者は生存者に好きな知識を1式あげることができるんだ。」

「...わかりました。脳科学者。目指しましょう。」

「ありがとう。でもなるからには、世界一になってくださいよ。」

「じゃあ、知識を今晩、転送します。それが成功すれば、私は雲の上にいるでしょう。」

「え...それって」

「そう、私は誰かに知識を転送すれば、体が浮いて、天国に行ける。」

「じゃあ、先輩の役に立てる、そういうことですか?」

「うん、まあ普通は、死んでからしか見えない階段で天国に行くんだけど、私みたいに事故死とか、不正な死を遂げたものは体を浮かせなければならない。だから君に協力してもらった。」


そして今夜。

「おやすみなさい。先輩」

「ああ、お休み。」

「よし今だ!」

シュウウウウウ

「...ありがとう、私...次は...女の子として..生まれてくるから...それまで...さよならだね。

ありがとぅ...」




そして私は、脳科学者になった。もちろん世界一の。

脳はプログラムで動いている、脳はCPUと同じだということを立証し、ノーベル賞をもらった。

そして子供を授かった。女の子。


初めて話した言葉は

「ただいま、かじゅえ」


End...

いかがだったでしょうか。

最後の「ただいま、かじゅえ」が果たして先輩の生まれ変わりなのか、それともまた偶然なのか。それはご想像にお任せします。

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