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地上

私は、長いハシゴを上りきり、やっと地下から、上へ出ることができた。私が地上に出たところは、何もない森の中だった。ゲームの世界では、いつのまにか嵐がやんで、キリのたちこむ夜になっていた。虫の鳴き声と、フクロウの鳴いている声が聞こえる。森には、草を刈っただけのような道があり、ずっと先まで続いている。キリが深いため、道の先が見えなくなっている。森の道は、前と後ろに続いているが、後ろの道は大きな木が倒れていて進むことができない。つまり、前に進むしかないようである。私は、深いキリの森の中を、主人公を歩かせて、前に進んでいった。

一本道は、時々ゆるやかなカーブが右に左にと続きながら、ずっと続いている、キリの間からたまに月明かりが見える。すると、先のほうに、何か黒い影が見える。私は、その影のほうへ近付いていった。

その黒い影のショウタイは、木でできた看板のようなもので、矢印の形をしているので、どうやら、何かの道案内用の看板らしい。その看板には、宿屋フィークスと書かれていた。宿屋にとまっても、全然、敵と戦っておらず、HPも全く減ってないのだから、意味がない。この先に宿屋があっても、興味本位で宿の中は見るかもしれないが、泊まることはないだろう。

私は先を急ぐことにした。どのくらい歩いただろうか、キリの先に大きな黒い影が現れた。進んで行くと、やはり、その影の正体は宿屋の影であった。宿の建物は、木造の三階建てで、古いが、昔は立派だっただろうと思わせる感じがした。私は、せっかくなので、その宿に入ってみることにした。私は、ゲームの主人公を、宿屋の前まで動かし、宿屋の大きな扉を開かせた。

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