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休2

私は、小野に貸してあげる小説を選ぶことにした。本棚には、私が今まで読んできた小説がならんでいる。かなり推理小説が多いが、好きなのでしょうがない。

好きな作者などは特におらず、本屋に行って、実際に少し読んで、買う本を決めている。

今度は何を貸そうか・・・。私は本棚から一冊の本を取り出した。表紙には、『村』と本の題名が書かれている。あれ、この本、昔読んだ覚えがあるけど、どんな内容だったっけ?私は、パラパラと、この本を少し読んでみた。本の内容は次のようなものだった。

 ある旅人が、森の中で道に迷い、歩いていると、目の前に、見たことのない村を見つけ、疲れ果てていた旅人が、その村の宿で、一晩過ごすのだが。その日の夜、旅人は、ベットの下から、ある日記を見つける。ランプの光を頼りに、その日記を読んでみると、日記を書いてた人も、主人公と同じように旅の途中で、この村に来たことが書かれていた。その日記を読んでいくと、ある日、仲間の一人がいなくなったと書かれていた。捜しても捜しても見つからず、村の人達にも聞くが、見ていないと答えるだけだったそうだ。そして、次の日、仲間が、また一人いなくなっていることに気付いた。その日記を書いていた人は、何か仲間がいなくなった手掛かりがないかと思い、仲間の部屋を探すと、床に薄い血の跡が残っており、その血の跡をたどると、跡は、宿の食堂のほうまで続いているという、あの、注文の多い料理店をホラーにしたような小説である。

小野に貸すには暗すぎる。ほかに、もっといい本はないだろうか・・・。私は、棚に並んだ本を、ながめていると、怪談解書と書かれている本に目がとまった。私は、その本を手にとり、パラパラめくると、やっぱりあった。本の目次の一つに、学校の七不思議と書かれていた。さっきニュースでやっていた怪談特集のことが気になっていたので、ちょうどよかった。私は、その本の七不思議が書かれているページを開いた。そこには、学校の七不思議についての、基本的な情報が書かれており、最後に七不思議の、8つめの話しの情報が書かれていた。

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