休
私は、トンネルの奥にある小さな扉を開けた。すると、そこには、小さなスペースがあり、奥の壁にはハシゴが、ずっと上のほうまで、かかっている。地上に出られのだろうか?暗くて、上のほうは、どうなっているか、わからない。
私はここでセーブをして、ゲームのデータを保存し、いったんゲームを休憩することにした。
かなり長い時間ゲームをしていたような気がする、窓の外は台風の雲のせいで、ずっと暗いため、時間の感覚がよくわからない。私はテレビでニュースを見ることにした。私は、テレビのリモコンで、チャンネルを適当に選んで押した。ついたチャンネルではニュースをやっており、台風の情報や強さなどの説明をしていた。
私は、チャンネルを変えた、次の番組は、バラエティーで、今、小学生のあいだで流行している、学校の怪談の特集をしていた。定番のモナリザの絵や、音楽室や理科室の怪談話しなどをしていた。その中に学校の七不思議というものがあった。学校の怪談話を7つ集めたもので、これには、じつは、8つめがあるが、怖すぎて、誰も話さないため、知っている人が、ほとんどいないといった話しである。
あれ?この話し知ってる。たしか、8つめを聞いたことがある。しかし、内容が思いだせない。誰から聞いたんだっけ?田中?いや長野だっけ?小野?駄目だ、こんど自分が忘れてなければ、聞いてみることにしよう。
私は、チャンネルを変えた。こんどは、またニュースをやっている、そのニュースでは、今、ある犯罪が多く起こってるというものであった。その犯罪とは、ネットや電話で他人になりすますといったものだった。他人になりすまし電話などをして、相手の情報などを聞きだし、いろんな会社や店に情報を売るといったものだ。今や情報は、りっぱな価値がある物となっている、家族の人数や年齢を知っているだけでも、会社が商品を売ったりする場合、ライバル会社に差をつける要因になったりする。
しかし、怖い話しである、自分は知っている人と話しているつもりが、じつは、まったく他人と話しているなんて、考えただけでゾっとしてくる。私も気をつけないといけない。 しばらくニュースを見ていたが、ずっとテレビの画面を見るのも、もう限界である。目の奥が痛くなってきている。
私は、机に置いてあったテレビのリモコンで、テレビを消した。少し休憩をしよう、私は、休憩をするついでに、こんど、小野に貸す小説を選ぶことにした。小野は本が好きで、よく私に、面白い本を知らないか聞いてくることが多い。なので、よく本を貸してあげてるのだ。さて、どれにしようか・・・・・。




