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影3

このトラップ、敵に、なにをしても無駄である。なので、敵を直接、倒す以外の解決方法を見つけなければならない。ただ、それが何かは思いつかない。何か、この敵を倒すアイテムや、装置のようなものがあるのだろうか?あるとしたら、どこにあるのだろうか。私は、ここに来るまでに、このトンネルで何か見落としたものがあったか考えたが、思いつかない。またこの長いトンネルを戻って、調べ直さないといけないのか?・・・・。いや、いくらなんでも、キツすぎる、それはもう、やる事がなくなったときの最終手段である。

私は、もう一度、主人公と同じ姿の敵をみた。この敵を倒さないと、後ろにある小さな扉を開けることはできない。私は考えた、ゲームを作った人は、何か考えがあって、同じ姿の敵を作ったはずだ、なので、この同じ姿ということがヒントになってるはずである。・・・・・、同じ姿・・、鏡にうつる姿以外に何かあるだろうか・・・・・、いや、まさか、そうだ。あった、なんで思いつかなかったのだ、自分で何度も、くちにしていたじゃないか。そうだ、影だ!たしか時代劇なんかで、偉い人の身替わりになる人を、影武者なんて言っていたような気がする。詳しくはわからないが、たぶん、この敵は、主人公の影をあらわしているのだ。つまり、この敵を倒すということは、この影を倒すこと、影を倒すとは、影を消すことだ。影を作っているのは光。つまり、光を消せばい いのだ。私は、トンネルの壁にかかっている1番近くで燃えているタイマツに近づいて、メニューの調べるを選択しボタンを押した。すると、『タイマツが燃えている、消しますか?』というメッセージと『はい、いいえ』を選ぶ、選択画面がでてきた。私は、はいを選択し、ボタンを押した。すると、タイマツの炎が、ボッという音とともに、だんだんと小さくなり、消えていった。すると、同じ姿の敵も、体が薄くなっていき、キリのように消えていった。

やっと、先に進めそうである。このトラップも、謎がわかってみると、優しいトラップだった。なのに、私は、これを解くのも一苦労である、田中なら、もっと早く解くことができただろうか・・・・。

とにかく、これで先に進むことができる、私は、ゲームの主人公を動かし、小さな扉の前まで進み、メニューの調べるを選択し、ボタンを押した。すると、その小さな扉は、ギーという音とともに開いていった。


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