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私はゲーム機の電源をつけ、ゲームを始めた。地下のトンネルからのスタートである、遠くで人影が、ゆれている。私はその影のほうへ、近づいて行った、すると、その影の姿がだんだん現れてきた。私は少し驚いた、その影の姿は、ゲームの主人公とまったく同じ姿だった。そして、その同じ姿の人の後ろには、どこかに、つながっていると思われる小さな扉があった。私は、とりあえずここで、データを保存しておくため、セーブをした。しょうじき私は、少しホッとした、これは、田中の手を借りなくてもいいかもしれない。私は、その同じ姿の人に近づて、メニューの話すを選択してボタンを押した。すると、急に効果音と共に戦闘画面になった。ひさしぶりの戦闘である、画面には敵である主人公と同じ姿の人が、剣と盾をかまえて立っている。私はその人にカーソルを合わせ、メニューの攻撃を選びボタンを押した、すると、ザッという効果の後に、相手が点滅して、『3のダメージを与えた』というメッセージがでてきた。すると、むこうも私に攻撃をしてきた。『94のダメージをうけた』というメッセージがでたとたん、画面が真っ暗になり、少しするとゲームオーバーという文字がでてきた。

やはり、思ったとおりである、これはトラップだ、しかも、このトラップ、ゲームをよくする人なら、一回は経験したことがあるトラップである。私は自分の中で、ミラートラップと勝手に名付けている。つまり、相手が自分と同じ動きをするトラップである。私は、このトラップの切り抜けかたも知っている。

私は、もう一度セーブした場所からゲームをスタートさせ、また、主人公と同じ姿の人に話しかけた。そして戦闘画面になった後、私は、こんどは自分自身にカーソルを合わせ、メニューの攻撃を選択してボタンを押した。すると、『3のダメージを受けた。』というメッセージがでてきた。

そう、同じ動きをするので、自分に攻撃をすることで、相手も自分自身を攻撃してしまい、相手が自滅するまで続けるといったものである。ただ、このトラップは、いろんなゲームで使われすぎて、難易度が低いトラップになってしまっている。

私は、ため息をつき、テレビの画面見ていた。私が自身自身への攻撃が終わり、次はむこうの攻撃である、すると相手は一回目と同じように私に攻撃をしてきた、そして、画面に『94のダメージを受けた』というメッセージがでた後、ゲームオーバーの文字がでてきた。

私は、しばらく画面を見続けた。頭が痛い、どうやら、ゲームを作った人も、そういったトラップは知っているようだ。ワザと似たよなものを作って、こっちを、ひっかけさせてるのだろう。

私は、田中に電話しようか迷った。

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