表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/55

旅4

私には気掛かりなことがあった。

「それより長野、卒業旅行で、また同じところに行くことになるけど大丈夫?」

私が聞くと、長野は、「え?全然大丈夫だよ。今日はホテルに泊まるだけで、他はどこにも行かないし、今度、また来る時は、手間取ることとかが少なくなるから、遊ぶ時間が増えて、いいと思うよ。」と言った。

わからないが、たぶん、長野は気を使っている。確かに、いろんなことがスムーズにできるし、長野も、また同じとこに行く気でいるが、やっぱり、まだ行ったことがない場所のほうがいいはずである。

長野には内緒で、田中と相談して、また旅行の行く場所については、考え直さないといけないかもしれない。

とりあえず今は、長野に話しを合わせておこう。

「そっか、わかった。でも、聞きたいことが多すぎて、まとまんなくて。

もう少ししてから、また聞いてもいい?」

「あっ、うん、まだ、おばあちゃんの家まで行くのに時間かかりそうだから、着いたら、また、こっちからも電話するね。」

「うん、ありがとう。じゃあ、気をつけてね、風とかもすごいから。」

「うん、わかった。じゃあ、また電話するね。」

「はーい。」

私は電話を切った。台風は弱まる気配がないようで、時々、窓がゆれるほどの風が吹いている。長野はホントに大丈夫だろうか。心配だが、気にしてもしかたがない。私は、また、ゲームを始めることにした。そういえば、田中から、やっと小屋から抜け出せる、扉の場所を教えてもらったところだった。扉の先には、いったい何があるのだろうか?私はゲーム機の電源をつけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ