月のはらわた
掲載日:2026/06/26
やっぱり月よね。
月のはらわたをやぶって這い出る
面影のきみ
反り返る巻き爪が
カタツムリを思わせた
空のかさぶたを剥がして流れる
星屑のきみ
むせかえる巻き髪は
花飛沫 散りゆくよ
無我の宇宙につかみどころのない愛が
あぁ 漂って
木星の吐く もやを食いつないで
詩人は生きながらえるんだ
月のはらわたをやぶって這い出る
面影のきみ
突き返す巻き尺は
センチメンタル光年
無為のうつろはかわりばえなどするまいが
じゃあ あばよって
木星の環をそっと盗み出した
詩人はとんずら決めたのさ
月のはらわたをやぶって這い出る
面影のきみ
反り返る巻き爪に
カタツムリ飼っていた
甘いうたかたをちぎって泣いてる
がらくたのおれ
蒸し返す巻き舌へ
センチメンタル光線
変な月を見るのが好き。
カタツムリは嫌い。




