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崩壊する「暫定」の関係


強盗が去った後の静寂。ルイはツヨシを問い詰めた。

「ツヨシ……許すから正直に言って。転売してたの、あなたでしょ? 私への愛がミコに移ったから、せめて金にしようとしたの?」


ツヨシは屈託のない、あまりにも真っ直ぐなクズの笑顔で答えた。

「あー、言われてみると、俺、ミコに気があるみたいだわ」

「ツヨシ!?」

「でも大丈夫! ミコには相思相愛の彼氏がいるから。だから俺は、暫定的に、絶対に、ルイの彼氏ってことで安心して!」

「安心できなーい!!」


そこへ、再びチャイムが鳴る。

現れたのは、もう一人の男・宝田だった。彼はウーバーの袋を三つ抱え、ルイに微笑む。

「ルイ、頼んでくれてたんだね……」

ツヨシが目を丸くする。「誰、これ」

「ルイの彼氏の宝田です。……どんどん作ってください! 偽宝石はもはや芸術だ。偽物じゃない!!」

「絶対お前が転売ヤーじゃん!」


そこへ、財布を忘れたミコが戻ってくる。

「あ! ダーリン! どうしてここに?」

ミコが甘えた声で腕を組んだ相手は、ルイの彼氏・宝田だった。


ルイとツヨシの声が、絶望と共にシンクロした。

「「えーーー!!」」


リビングには、色鮮やかな偽宝石と、それ以上に「偽物」だらけの人間関係が転がっていた。

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