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本物(?)の強盗、現る


その夜、再び三人が集まっていた時、チャイムが鳴った。

ツヨシがウーバーを受け取りにドアへ向かうと、彼は両手を挙げた状態で、ゆっくりとバックステップで戻ってきた。背後には、指でピストルの形を作った「強盗」が立っている。


「大人しくしろ! 宝石を出せ!」

「でもこれは偽……」

ルイが言いかけると、ツヨシが食い気味に叫んだ。「どうぞどうぞ! 全部持ってって!」


二人がバッグに偽宝石を詰めると、強盗は妙な要求をしてきた。

「……サインしろ。色紙に」

困惑しながらも三人がサインを書き終えると、強盗は満足げに頷いた。

「なぜ、ここに偽宝石があるって知ってたの?」とルイ。

強盗はこともなげに答えた。「オークションサイトで住所なんてすぐわかる。芸術祭の作品、いつも買ってるよ。……大切にする」

強盗は丁寧に礼を言って去っていった。

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