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       8 第2王子派の粛清

 公爵派閥の貴族は落ち着かない。東の国の力を頼った。

         8  第2王子派の粛清



 この国には5万人の常備軍がいる。貴族議会で東の国との全面戦争が始まった事を伝え、国軍に東の国に侵入して東の国の王都を目指せ。明後日の午前9時に出陣式を行うので訓練場で整列して待つように伝えた。

 当日国王が現地赴くが誰もいない。マリエールは言った。

「国軍の反逆です。処罰しなくてはなりません。」

マリエールの分身体が軍の施設に飛んで言った。既にマリエールは10万体の分身体を用意しており国軍の粛清など容易い事だ。間もなく一人の男が連れ出された。軍務長官だ。国王が厳かに言った。

「そちは私の命令を聞いた筈だな。国王の命令が聞けないなら反逆罪だ。領地没収、そちも含めて一族死罪だ。」

慌てた軍務長官は

「全ては公爵の差し金です。私は悪くありません。家族に責任はありません。領地没収もあんまりです。」

軍務長官は王城の広場に磔にされた。軍部のものはことごとく収納された。軍部の施設は分身体達の住み家になった。軍務長官の一族は処刑され領地は没収され。直営地になり分身体が管理始めた。厳しい管理で反抗する者はことごとく収納された。

 新ためて国軍つまり分身体達のうち5万人の出陣式が開催された。今度は5万人が整列した。マリエール的には5万人は過剰だと思うけど東の国の国民が根絶やしになっても問題を感じないからまあいいかと思った。出陣式が終わり一斉に転移して行った。

「マリエール、今のは何だ。前にもお前が同じ事したのを覚えているが、彼ら何処に向かったのか。」

国王は不思議そうに尋ねた。

「前に10人が国王陛下の手紙を届けております。彼らは情報を共有してますから全員が転移可能です。王城、領城、牧羊民ことごとく成敗して参ります。」

国王にはそれがいい事かどうか判らないが、東の国の脅威がなくなるならいいと思った。

「そしてその後の東の国の管理をお任せ下さい。もちろん東の国の土地は国王陛下の物ですから、貸借料は払います。

 軍務長官のことは公爵とその一派を震撼させた。軍務長官は公爵の名を出したと言うし軍部はことごとく処刑されたそうだし、新しい軍隊が強力で東の国を圧倒しているそうだ。最近連絡がないのはそのためらしい。公爵家に集う連中の顔色が悪い。

「学院当時から付き合いがあった婚約者の家から婚約破棄させたよ。第2王子派閥の家には嫁に出せませんだとか。」

どの家も同じような話しがある。しかし有罪が確定したようなこの派閥に明日はない。東の国の力を借りようとした時点でアウトだ。

公爵の力か王妃の力か。ひょっとして見逃されるのかも知れない。

淡い期待があった。

 まさしく晴天の霹靂のような出来事だった。王妃が第2王子を殺し自殺した。そして公爵始め10貴族の連判状が王妃の部屋から発見された。10貴族の領地没収、一族処刑、貴族達は軍務長官と共に磔

なった。代官は分身体が務めた。軍部の中に特別警察隊が出来た。商人から賄賂受け取る役人や盗賊とつるむ警察官など様々だが。採用試験に賄賂を受け取り。便宜図っていた警察庁長官の処刑と領地没収、波及した警察職員の多さには驚く。不正に関わらない一部職員は他所に異動させ、警察組織は軍部に属する事になった。これより盗賊、山賊、暴力団、犯罪グループなど次々と収納された。

 王妃が第2王子を殺して自殺して部屋から連判状が出てきた。

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