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      7 東の国からの手紙

 マリエールは国王達に呼び出される。東の国から第2王子を次期国王にしろという手紙の件だ。

        7  東の国からの手紙



 新たらしいクラスメートを案内した翌々週土曜日、国王から呼び出しを受けた。こういう時は学生で良かったと思う。制服があるから。これだけ出入りしていると、門番にも覚えて貰え、案内も必要ない。国王に護衛が部屋に入れくれた。王子もいる。国王も王子も表情が硬い。読んで見よと言われて読んだ。自分の表情が固まるのを感じた。

「これは内政干渉です。属国でもないのに次期国王を決めるなどありいえないことです。」

手紙は東の国がこの国の次期国王を第2王子にせよというものだった。

「その通りだ。東の国の言葉に乗ることは出来ない。しかし東の国は強い。ましてこちら側の軍務長官は第2王子派だしな。マリエール、君にはこの窮地を打開する方法はないか。」

いきなり言われてもあるとは言えない。正解かどうかも判らない。

「単に東の国の軍を滅ぼすだけなら可能かも知れません。でも国内の人物は誰を倒していいのか判らないのでお引き受けするのが難しいですね。」

国王も王子もほっとした。マリエールは東の国の軍を滅ぼしてくれる。東の国は脅威ならない。それだけで朗報だ。マリエールは来襲の次期、規模等を聞いた。国王達は戦法を聞いた。

 次の貴族議会で国王は東の国の卑劣な手紙の内容とこれを拒否する旨を述べた。第2王子派は無謀だと声を上げたが取り上げられなかった。

 返答の書類は公爵を通じるものと直接、マリエール分身体が届けるもの2通作られた。分身体は軍事施設を攻撃しだした。魔法を放っては収納することを繰り返す。フライで上空にいるので矢しか届かないがエアシールドで守っているので効果はない。建物に逃げ込んだ連中には爆撃魔法だ。軍事施設が終わり王城に向かった。手当たり次第収納した。テレパスで王の居所も判った。わざといろいろ回って宝物殿や食料庫の品物や金銭や武具装具や調理器具を収納した。各部屋をを回って衣類やジュエリー、資料等も収納した。あるものは全て収納したので価値あるものかは判らない。国王が逃げた。王城で収納を繰り返しこれはと思うお嬢様は人質として亜空間に入れた。亜空間はアイテムボックスの中だがここだけは生きたまま収納出来る。

 マリエールはお嬢様を出して国王に謁見させた。東の国の第1王女だ。13歳と歳周りも第1王子にぴったりだ。何があったか国王と王子に話し、分身体はゆっくり商店街で略奪を繰り返しながら国王の逃亡先に進んだ。国王は、 

「たった1体でそこまでの成果を上げられるなら安心だ。」

と宣う。マリエールは、

「敵が油断しているところの強襲です。今回効果は出ましたが、次回も同じとは行きません。」

と言った。今回派遣した分身体は10体だ。領軍や領城を襲い収納を繰り返した。牧羊地で羊や馬や人を収納するものもいる。

 マリエールは東の国の王女を連れて学院に来ていた。マリエールは彼女が平和の使者としてこの国にやって来たと紹介した。彼女に万能言語を付与して良く言い聞かせた。幸い素直な性格で贖うことはしないようだ。

 東の国の国王は別邸に身を寄せた。駆け付けた分身体は護衛などを収納して、手紙を渡し音読するように伝える。躊躇う国王を見て隣にいた王妃の大腿部に貫通魔法を放った。音読する国王。分身体は受領書にサインを求める。手紙にはこの国との全面戦争の宣言が書かれていた。分身体は消えた。


















































































































 マリエールは東の国の事は受け負った。

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