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       5 転生を振り返る

 転生した当時を思い出す。死ぬ時も転生する時も大変だったな。

         5  転生を振り返る



 私が転生した時、マリエールは3歳だった。概ねの家族関係や使用人のことはマリエールの知識で判ったし、3歳児としてはまあそこそこのできだろう。1歳年上の兄と池の上でふざけあって兄がマリエールを池に突き落としていなければ、もし直ぐに救助していれば、転生はなくマリエールはそのままだった。実際には兄はマリエールを外ったままでマリエールは死亡して私が転生した。槍で突かれて死亡したのも酷かったが、池で溺れいる状況も悲惨だ。でも池何だから立てる筈と判り立って見れば大したことはない。冷静に事情を使用人に説明して、入浴やら着替えをして両親に兄の行状を語った。兄の素行は改善せず、程なく家出勘当になった。

 劇的な転生があったが、日常は普通の3歳児であった。それを救ったのが分身体、アイテムボックス、転移、フライ、万能言語、情報共有、変幻自在である。マリエールはそれだけの能力があったと言うことだ。マリエールは転生直後から万能だった。分身体を変幻自在を使い大人にして冒険者にしたり行商人にした。暴力団組織を襲い精神を乗っ取る。マリエールの扱う商品を売る。幾つかの非合法組織を配下に納め売上を伸ばす。他の分身体は図書館に通う。博学な人に会いテレパスで情報収集する。図書館自体は変幻自在したマリエールが行くことが多い。

 今百体の分身体が活動している。非合法組織間の抗争は無敵だ。組織の拡大は摩擦も招く。再び抗争が起こる。抗争と融和を併用してマリエールの組織は拡大していく。商売も討伐も順調だ。

 今心配なのが王子の動きだ。学院では表立った動きはしない。しかし、王城に帰ると周り魔王は、マリエールが一人で倒したと言っているそうだ。しかも決めゼリフは、

「最終奥義、光と土と風の多重貫通魔法だ。」

王子もいろいろ魔法は放ったがこれはと言ったものがない。周りをぎっしりオークに囲まれている魔王を討伐するにはあの方法しかあるまい。あの状況で私は剣の方が得意だ下へ下ろせとは言えまい。

 この第1王子の発言で沈静化しつつあった第2王子派が息を吹き回した。そしてそんなタイミングでマリエールは第2王子に声かけられた。

「これはこれは、マリエール伯爵令嬢お目にかかれて光栄です。兄に拠ればお一人で魔王を討伐されたとか。それほどの英傑私の社交会にも来て頂きたいですね。」

ニコニコ微笑んでいるが目は笑っていない。

「殿下もご存知通り、聖女は勇者の倒した魔王を殲滅するのが役割。第1王子が容易く倒されたので、ご自分の力ではないように感じられたかも知れませんが、あれこそが勇者の力です。」

第2王子は全く納得していない様子だった。

「兄にそのような力があるとは思えぬ。その方の力であろう。」

取り乱した様子だ。

「勇者は、聖女といる時特別の力を発揮します。同じく聖女も勇者と一緒の時日頃ではありいえない力を発揮します。勇者も聖女も覚醒しました。勇者や聖女に反逆するなら命はありませんよ。」

第2王子は去って行った。

 第1王子が討伐は全てマリエールのやったことだと言っているらしい。何処まで手のかかる王子だ。

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