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【第4章完結】学校1の天才美少女な先輩に即告白・即失恋!だけど諦めきれません!  作者: 天井 萌花
第2章 先輩のことが知りたい編

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ハロウィン特別編5 I witch you a Happy Halloween. 

 エマから借りた帽子を被ったアーロンはニヤリと笑って言った。


「トリックオアトリート!」


「は?拒否。」


 あからさまに顔を歪めたブレアは低い声で断る。

 わざわざ帽子を借りたのは仮装のつもりだろうか。


「拒否不可だろ。受けろ。」


「そんな付け焼き刃な仮装した人に言われたくない。こっちはこんなに恥ずかしい格好させられてるのに。」


「恥ずかしくないってば〜!」


 自分の服装を見下ろして眉を寄せるブレアに、エマはムッと頬を膨らませる。

 帽子を脱いだエマは後ろ髪を団子に結っていて、見えないところまで気を使っているようだった。


「兄貴何がしたいの?変なことしないでね?」


「しねえよ。ハロウィンしてるだけだろうが。」


 あまりブレアの機嫌を損ねないでほしい。と思いながらヘンリーが聞くと、アーロンは飄々と答える。

 ハロウィンするとは何だろうか。


「お前どうせ菓子なんか持ってねえからトリックだろ。ハロウィンなのに誰も菓子持ってねえとか、オレらやる気ね〜。」


 クスクスと笑ったアーロンはじっとブレアとルークを見比べる。

 嫌な予感がして距離を取ろうとしたブレアの背中を、アーロンは力強く叩いた。


「ほら、トリック!」


「やっ、ちょっと……!」


 よろめいたブレアがルークの方に倒れてくる。

 慌ててルークが受け止めると、ほぼ抱き合っているような状態の2人をアーロンは写真に収めた。


「最悪、何なの?」


「こういうトリックを期待してそうなヤツがいたからやってみた。お前ら顔おもろすぎんだろ最高!」


 どういうトリックを誰が期待していたのかはわからないが、ブレアからすればとにかく不快だ。

 色々な角度から写真を撮っているアーロンをブレアが冷たく睨んでも、シャッターをきる手は止まらない。

 ルークは驚きと喜びが混ざったようなよくわからない顔で固まっている。

 受け止められた時の目を丸くしたブレアも面白かったが、今の物凄く不機嫌そうな顔も面白い。


「予想通りの反応すぎて笑いとまんねぇ!キスでもしたらもっと面白かったのに。」


「は?するわけないでしょ。ふざけないでよ。」


 ケラケラと笑うアーロンにブレアは更に顔を歪める。

 そろそろ兄を止めたいヘンリーだが、横入りできる度胸はない。

 入学してすぐ、始めこそ止めていたが、最近触らぬ神に祟りなしだと思ってきた。


「そんなこと言って実は嬉しいんじゃね?しっかり腕回しちゃってなー。」


「え……あ、いや違っ……。」


 言われて初めて自分がルークに腕を回して抱きついていることに気がついたブレアの顔が一気に真っ赤になる。

 端的な言葉で否定したブレアは慌てて手を離すとこほんと咳払いをした。


「急に押されたから床に手をつこうとしただけ!変な勘違いしないでくれるかな。君も早く離してよ、力強……。」


 ブレアは立ち上がろうとするが、ルークに腰を抱かれていて下半身の身動きが取れない。


「離しますからあんまり動かないでください……。至近距離でもめちゃくちゃ可愛いです先輩。」


 ルークが手を離すと立ち上がったブレアは不機嫌そうに腕を組んで目を逸らす。

 立ったことで教室中の視線を集め、居心地が悪そうに再びしゃがんだ。


「ルークくん、また固まってるけど大丈夫?」


「もっと喜んで騒ぐかと思ったんだけどな。」


「漫画みたい!」と目を輝かせているエマに帽子を返したアーロンは、ヘンリーの声を聞いてルークの様子を伺う。

 じっと自分の手を見つめていたルークはそれをぎゅっと握った。


「喜びを噛みしめてます……!先輩可愛い、近い、細い、柔らかい、エロい、好き、ありがとうございます!」


「誰に何のお礼言ってるの?」


「先輩とアーロン先輩。」


 感極まっている様子のルークにヘンリーは苦笑しているが、ブレアは嫌そうに顔を顰めている。

 大きな溜息をついたブレアに目を輝かせたエマが近づく。


「ねえブレアどうだった?ルークくんしっかり受け止めてくれてかっこよかったわね!ドキドキした!?」


「別に格好よくないしドキドキもしてないよ。ただただ不快だったんだけど。」


 ぷいとそっぽを向いてしまったブレアにエマは「あらら〜。」と苦笑する。

 普段からあんなに熱烈にアピールされていて、今回突然の接触イベントだったというのに、本当に全く意識していないのだろうか。

 立ち上がったブレアは今度こそ布団に乗ると潜ってしまう。


「恥の上塗り最悪……死にたい、ハロウィン嫌い……。」


「俺はハロウィン大好きになりました!」


 感触を反芻して言うルークをブレアは布団から顔を出して睨む。


「気持ち悪い、死んで欲しい。」


「先輩は死にたくて、俺に死んで欲しい……?つまり心中ってことですか!?気持ちは嬉しいですが先輩には生きて欲しいです!」


「気持ち悪い……。」


 本気で嫌そうな顔をしたブレアは、頭から布団の中に潜ってしまった。

 ブレアにとっては最悪の日だったが、ルークにとっては最高の日になったようだ。

ハロウィン特別編、無事完結~!

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