各視点と侯爵家
■sideミーラ
うちのお嬢様は不憫で、可哀想な人なのです。
父親には冷たくされ、母には使用人のように扱われ、姉には事あるごとに意地悪をされたり、時には存在ごと無視されています。
朝とも言えないまだ薄暗い時間から働かされ、本来ならば夫人が行うべき邸の管理も、当主が行うべき領地の管理もお嬢様が行われているらしいです。
らしいというのは限られた人しか記入できない書面があるからです。
でも絶対お嬢様が行っていますよ!
だって税?とか私よくわからないですが、とにかく王都から申告調査が来た時、本来なら当主が対応するべき事をお嬢様が対応していらしたからね!
それにしてもあの時のお嬢様はとてもかっこよかったわ。
かわいらしい見た目なのに、仕事の時はふわふわした銀髪の柔らかそうな髪の毛を結びあげて、堂々とした態度で指示を出していくのです。
王都の人の対応にも、困っていた執事にお嬢様がどこからともなく現れて、すぐに当主の書斎に案内して…、そこからは私はみていませんが、とてもかっこよかったのです。
他の使用人たちも私みたいに薄ピンクの瞳で指示を受けたときには悶えたくなっているでしょう。可愛すぎて。
しかもあのかわいらしいお顔でにこやかに一緒に仕事してくれるのも、もう天使としか言い表せません。
というかお嬢様がすることではないのに、「遅くなったわ」とかいってしょんぼりするところなんてもう床の上ゴロゴロしたくなるほどかわいいのです。
まぁそんな感じで。
仕事も出来るお嬢様はそれだけではなく性格もすごくいいの。
冷たい水に手を浸けて洗濯をする私達使用人たちの事を気遣って、早朝から井戸から水を汲んで置き水温を上げておいてくれてるらしく。
またハンドクリームを配布してくれたり、普段は貴族くらいしか使えないトリートメントを自作したのか私達使用人にも卸してくれたり。
とにかくお嬢様の支持率は侯爵家に仕える私たちの中では断トツにトップクラス。
寧ろお嬢様以外を支持している人なんているのかと思ってしまう程。
だって私お嬢様付きに選ばれた時、皆から言われたもの。
「お嬢様が正式に籍をいれることになったら連絡くれ!」と。
それも鬼気迫った顔で。
あれは絶対お嬢様が戻ってこないことを確信した後、侯爵家をやめるつもりよね。
まぁお嬢様以外クズしかいないから、お嬢様がいないあの家で仕えたくもないでしょう。
うんうん。わかるわかる。
顔も性格も、なにもかも完璧なお嬢様を受け入れない事なんて絶対ないんだからそこは大丈夫。
と思っていたんだけど…、でもあの異世界の女性については誤算だったわ。
いや、私が計画した婚約話ではないんだけどね。
まぁでもそれほどに素晴らしい私達のお嬢様があの家から、いいえ。
あの家族から逃れられることができたことだけは、私達使用人としては本当に胸を撫で下ろす案件でした。
まぁお嬢様がいなくなったあの家が機能しているのかはわからないけどね……。
お嬢様についていくことが許された私には、侯爵家のことなど情報も入ってこないのでわかりません。
それにしてもあの令息はいったいどういうつもりなのでしょうか?
お嬢様と婚約したかと思ったら、別の女性を連れてきてお嬢様に紹介したり…。
今流行りの小説のような展開がお嬢様を待っていたら、今すぐ私がお嬢様を連れ出して駆け落ちのごとく逃げ出すことも考えているのですが、どうやらあの男はそうではないようにみえるのよね。
お嬢様を見て顔を赤らめさせてポーとしたり、お嬢様の名前を軽々しく呼ぼうとしていたり、お嬢様が笑みを向けただけで照れたように口元を隠す姿はまさしく恋する男子のような。
あれ、でもちょっとまって。
お嬢様に対する嫌がらせであの侯爵がもってきた縁談だと思っていたけれど、そうなるとお嬢様が言った「公爵家に断ることも難しい」っていう意味が違うんじゃない?
だって令息があの異世界の女性に一目惚れしてお飾りの妻を探していたのなら、そこに食いついた侯爵がお嬢様を売り込む形となるわけだから、公爵家に断るもなにもないもの。
それに執事長から聞いたんだけど、侯爵家の跡継ぎはあの姉ではなく、お嬢様と聞いてるわ。
公爵家とあろう身分の持ち主が、お飾りの為に他家の跡継ぎに縁談を持ち掛けるかしら…?
令息のあのお嬢様に対する態度を考えたらひとつしかないじゃない。
お飾りではなく、本気でお嬢様を妻に迎えようとしている。
それしか考えられないわ。
あの異世界の女性の事が気がかりだけれど、そこは私がお嬢様の専属メイドとして見定めましょう!
「とにかく!ちゃんとはっきりわかるまで私お嬢様の行く場所どこでもついていきますから!
お嬢様も安心していつも通りいてください!」
お嬢様にそう告げると困った顔して頷いてくれた。
お嬢様は普通にしても素晴らしい人なのだから、変に意識するよりいつも通りいてくれた方が一番。
さて!私は公爵家での仕事を執事のセバスチャンさんに聞きに行きましょうかね!
お嬢様付のメイドといっても公爵家での仕事もしないといけないと聞いたし。
仕事仕事~~!
■side公爵夫人
私の息子は、小さい頃からとても優秀でした。
顔は私と夫に似て美しくなるのは当たり前だけれども、中身も愛情をたっぷりと注いだお陰でひねくれることもなくスクスクと育ったわ。
どこから知識をもらってくるのかわからなかったけれども、かわいらしいうさぎのぬいぐるみを渡すと、「これは幼女向けのプレゼントでは?」と言いながらも大切にしてくれるのも可愛くてね。
特に銀色のうさぎは息子のお気に入りになったのか、すやすやと寝ている息子をこっそり覗きに行ったらぎゅうと抱きしめながら眠っていた。
あれは最高にかわいかったわ。
そんな息子がスクスクと育つと、周りの女の子もほうっておかなくなってきて、次から次へと縁談の手紙が届くようになった。
愛情掛けた息子には出来れば気に入った女性と一緒になって貰いたい考えを私だけじゃなくて夫も同じく持っているので、届いた縁談にお断りしながらも、ある日息子に気になる女性はいないのかと尋ねてみたら…
なんと!!
かっこよく育ったはずの息子が昔の可愛さそのままに頬を赤らめさせて「い、いますよ…」と照れているのよ!
これは!と夫と共に詰め寄ると、一人の女の子の名前が出てきたわ。
名前はアニー・クラベリックといって、侯爵家次女。
クラベリック侯爵家は元々一人娘で、男の子が生まれる前に夫人が亡くなられてしまった。
その後再婚をして、今の夫人の連れ子が今の長女になった筈。
結構頻繁に長女が侯爵夫人と共にお茶会やら夜会やら出掛けているから、婿養子を探しているのでしょう。
そういうことなら、次女のアニーちゃんに縁談を申し込みましょう!
とその前にアニーちゃんの事を調べることはしたけれど、全然問題なく。
成績も優秀で、性格も問題無しという女性であることが分かった為、私達は急いで縁談申し込みの手紙を送ったわ。
公爵家からの縁談を断るような家はそうそうないしね!
でもそれからは返事が全くなく、ついに一年が過ぎた頃やっと了承の返事が来たのよ。
まぁきっと愛娘の為に、色々とうちの息子のことを調べたのだろうと思って一年くらいどうってことないわと、息子にokの返事が来たと告げると早々にアニーちゃんの為に部屋作りに勤しむじゃない!
アニーちゃんの趣味は読書ということもあって、学園にはなさそうな本を調べ上げて、部屋に大きめの本棚を設置し、尚且つ彼女専用の図書室も作り上げた。
他に彼女の好きなものはないのかと聞いても、無反応だったけれど…。
あれ、もしかしてアニーちゃんと息子ってそんな接点ないのでは?と思ったけれど、私達の自慢の息子が相手なら落ちない女の子はいないよねと、家に連れて来たら全力で落としなさいと告げ、そして彼女が来る当日。
わくわくしながら息子と待っていると、急遽息子は王子殿下に呼び出され。
それなら私一人で出迎えるわ!と意気込んでいたら王妃殿下に呼び出される。
なんでこのタイミングなのよ!と思いながら、息子と共に執事のセバスチャンに後を任せて、アニーちゃんを迎えることも出来ずに邸を離れたのだった。
そしてアニーちゃんを待たせていることから、息子を待たずに先に帰り
やっとのことでアニーちゃんに会えたの。
とてつもなくかわいらしい見た目で、そして昔息子はうさぎのぬいぐるみを大事にしていたことを思い出した。
成程。ストライクゾーンのど真ん中だったのね。
にや~と口元が緩むのを抑えられずに、彼女との食事を楽しんだわ。
じっと見つめていると、かなり細身で華奢すぎる体型をしていることに気が付いた。
出されたサラダとスープを平らげただけでかなりきつそうに見える。
それでも息子が来るまでと思っているのか、それとも私に気を使ってか、ゆっくりと、非常にゆっくりと食していく。
これはアニーちゃんではなく、侯爵家を調べたほうがよさそうね。と目を光らせたとき、息子がやってきた。
よりにもよって、年頃の女性を連れて。
優秀な息子に問題はないと思っていたけれど、ここまで女性心をわかっていないだなんてと私は内心頭を抱えたわ。
これは後でお説教ね。
■side 眞子
私は石原眞子。
日本の田舎の町に住んでいる特に目立った特技もない普通の女子高校生です。
ある日突然帰り道ぽっかり穴が開いたらしい場所に私は落ちた。
らしいというのは、その日テストの点数が悪くてあーあって思いながら空を眺めてたから地面に開いた穴なんて気付かなかったの。
そして穴に落ちて気付いたらこの世界にいた。
この世界は別に倒さないといけない魔王とかはいないらしいけど、それでも魔物はいるらしい。
でもちょっかいをわざわざかけたり、なわばりに飛び込んでいかなければ害はないらしい。
それは普通の動物と何ら変わらない感じね。
だから私がなんでここに来たのか、誰も召喚していないしで、皆目が点になってた。
というのも召喚自体やれる者がいないらしい。
昔はかなりいた魔法使いも今は全然いないのが原因だとか。
魔法使いは貴族、平民関係なく存在していて、いつしか平民の魔法使いが多くなったらしい。
立場を脅かされると思った貴族が平民の魔法使いを処刑していくようになって、それで魔法使いの存在が今では全くいないほどになったとか。
けれど日本みたいに文明が栄えていて、でも二酸化炭素とか地球に悪い物質を出すような資源は使ってなくて、そこは異世界ファンタジーだなって思った。
なら早く日本に返してよって話になるけど、先ほど言ったように今は魔法使いの存在が絶滅危惧種なみに珍しく、もしかしたら帰れないと言われた。
王城で生活していくと、頭がおかしいおっさんたちが、私なにもできないのに聖女様だなんだと言い始めたらしくて、王子様に別の所に行ってもらうと言われた。
私も何の力も持ってなくても争いの種にならないように言うことを聞かなければいけないと思ったから、素直に受け入れた。
追い出されても困るしね。
それで来てくれた人は何度か会っている、とんでもなくカッコいい人だった。
名前は…カタカナで忘れてしまった。なんかヴァ…なんとかさんとか言ってた気がするけど、正直一度聞いただけで覚えれないんだよね。
そこまで頭良くないんだ、私。
まあとりあえず凄いイケメンは現実離れしてて、なにこれ漫画?って言う感じだったからなにも胸がときめかなかった。
イケメンも度を超すとただの肖像画みたいになるのね。
それか私が違う世界の人だからいくらイケメンでも好意を抱かないようになってるとか。勝手な予想だけど。
イケメンな王子の友人は困った顔しつつ、それでも私を引き受けてくれた。
王家でも魔法使いの存在を探してみるけど、それまでの間は公爵家で過ごしてくれとのことらしい。
身分とかよくわからないけど、とりあえず帰るまでお世話になろう。
■side 侯爵家
「なんだこの食事は!」
あの高飛車な女の子供をこの家から追い出せた後、徐々に悪くなる食事に声を上げた。
私と元妻は政略結婚だった。
私にすることやることなにも口出ししないという約束があったから”仕方なく”クラベリック家に婿養子としてはいったのだが、元々の侯爵の爵位は元妻のものだった。
その為仕事関係は全て元妻に任せ、私は”約束通り”遊び歩いていた。
元妻は私のすることになにも口出しすることはなかった。
愛もない政略結婚だからこそ、元妻との間に問題も起きなかったと思う。
だがそんな”楽しい”日々が過ぎていったとき、元妻が亡くなった。
原因不明とのことらしい。
元妻との子供がまだ未成年という事もあり元妻の爵位はそのまま私の物になり、邸も当然私の自由に使えるようになった。
”外で”出来た子供と新しい妻を招き入れて、共に暮らす。
実に快適な生活を送っていた。
新しい妻となってくれたマナビリアの事は愛している。
マナビリア…マリーとはまだ私が独身だった頃に知り合った。
果実のような真っ赤な唇に、豊満な乳房、細くクビれたウエストはなんとも情欲をそそり、私は何度も”店に通った”。
そうして出来た子供がエリアだ。
まだ子供だがマリーに似たのか成長していくたびに出るところは出てくる体に私は満足する。
まぁ自分の子供に”自分から”手を出すことはしないが…。
それでもエリアから誘ってきた場合は考えてやってもいいとは思っている。
さて、話を戻そう。
私は面倒だが侯爵当主としての仕事をこなし、”少しの息抜き”の為に外に出かける。
マリーは侯爵の仕事にはちんぷんかんぷんだったが、それでも”邸の事は任せられた為”エリアと共にどれほど着飾ってもなにもいわなかった。
マリーとエリアが来て暫くした後、元妻の子供が食事の席に姿を見せなくなった。
マリーは「学業で忙しいのよ」といってはいたが、”卒業した”はずだと記憶していたが気の所為だったのだろう。
まぁ、それでも私が何も言わなかったのは、元妻に似ている子供の顔を見ることがなくなって安堵したからだ。
政略結婚とはいえ、外で子供を作った私に目を向けることもなく、結局最後まで私に関心を寄せなかったあの女の顔を。
これで二度と思い出すことはないと。
本当に元妻は残念な女だった。
もっとマリーのように揉みごたえのある胸で、男を刺激するような甘い喘ぎ声をあげるのならばまだしも、顔はよくても女性とは思えない小さな胸に、初夜しか交わってはいないが押し殺した声、唯一認めてもいい顔は枕に顔を埋めてみることもできず、本当に魅力も何もなかった。
まあ今ではマリーとエリアも一緒に穏やかな日々を過ごしている。
私は”たまの息抜き”が出来れば、もう十分満足なのだ。
侯爵家の当主として仕事は沢山あったが、雇っている執事も元妻から引き続き雇用している人材の為、私が”多少”やらなくとも仕事が片付いていることがあった。
その為公爵家からの縁談申し込みに気付くまで時間がかかってしまってしまったが。
スターレンズ公爵家長男。ヴァルレイ・スターレンズ。
眉目秀麗で文武両道。若くして既に公爵家後継者として父親から仕事を任されていると噂だ。
(そんな男が何故縁談申し込みを…?しかも元妻の子供に…)
どうせなら愛しているマリーとの娘のエリアを嫁がせたいと思った私は、食事中にマリーに意見を聞くために切り出した。
「あら、いいじゃないですか。
公爵家と縁が出来るのは素晴らしいことですよ」
「ふむ…、エリアお前はどうだ?
正直これだけ好条件な男ならエリアにふさわしいと思っているのだが…」
真っ赤なトマトにたっぷりと砂糖をかけて食べるエリアに尋ねると、エリアはにこりと微笑んだ。
「私は母様と父様のような恋愛結婚をしたいから遠慮しておきますわ」
「令息は顔立ちも整っていると聞いているが、お前のタイプではないのか?」
「いいえ。素敵な男性だとは思いますよ?でも…」
「でも?」
カチャと音を立ててフォークを置くエリア。
「私この前参加させていただいたお茶会で聞いたんです。
最近この国に異世界の女性が現れて、その女性を王子殿下とスターレンズの令息が囲っていると…」
「あ、ああ…確かにそういう噂を聞いたことがあるな」
正直そんな噂は知らなかった。
でも仕方ない。夜会等の社交場に顔を出していない私には情報源がなかったのだから。
でもこうして私の代わりにマリーとエリアが補ってくれるのならば問題はない。
「異世界の女性となれば後ろ盾はないでしょう?
そんな女性は王子の正妃、そして側室にできないと考えると、王子と一緒に囲っているヴァルレイ様がその女性を手に入れると思うんです。
となれば、私はヴァルレイ様と恋愛関係を築けず、ただのお飾りの妻ということになってしまうでしょう」
「それはならん!」
「それに考えてみてください」
愛する妻の娘をただの飾りと聞き、声を荒げた私の手にそっとマリーが手を添えた。
「この侯爵家は今は貴方が当主ですが、あの子が成人を迎えたら正式な後継者として爵位はあの子のものになってしまいます。
でもあの子を嫁がせてしまえば…嫡子はいなくなる。そうすれば侯爵家はずっと貴方のものです」
確かに、とそう思った。
「マリー、お前はなんて素晴らしい女性なのだ。
思えば君と出会ってから全てがうまくいっていた。男爵という身分だった私が、今では侯爵だ。
そろそろ成人となってしまうあの娘をどうしようかと思っていたが、こんな素晴らしい話はない」
「ええ、ええ。そうでしょう?
では早速お返事をしないといけないですわね」
「ああ、そうだな!」
そうして私は早速了承の返事を送り、あの元妻との娘を送り出した数日後のこの食事だ。
「シェフ!なんだこの食事は!?」
肉も魚もなにもない。緑オンリーな食事に私は目じりを吊り上げる。
「…そ、それが…食費が大幅にカットされてしまい…仕入することができなく…」
「食費がカットだと!?執事!どういうことだ!」
「それは奥様に伺ってください。
私としても遺憾なことなのです」
「は!? おい!どういうことだ!?」
「あら?新しいデザインのドレスを仕入れることは悪いことではないでしょう?
貴方だって購入することには承諾してくれたわ」
「だからといって食費を切り崩すやつがいるのか!?」
「新しいドレスは体型を見せるデザインですもの。その為には食事管理も必要ですわよ」
「それに私を巻き込むな!!!
……とにかく、食費はカットするな。贅沢したければ他の予算から考えろ」
その一言に眉をひそめた執事が視界の端に入ったが、妻はにこやかに微笑んだ。
ふぅ、とりあえずこれで大丈夫だろう。
女は金が掛かるというが、私まで巻き込むのは勘弁してもらいたい。
難を逃れたと安堵した私だったが、本当の嵐はまだこれからだった。