第七章≧十三部∞世界は終わりを告げる
門を出てすぐに門が崩れた。
「スター、」
目線を上げた。黒い剣がある。そこに向かった。
「ジェネシス、私に力を貸して。」
空から光が降り注ぐ。その1つが塔に直撃する。もうそこには光がない。
「キララ、生き残ったのね。」
この広場にリナが舞い降りた。キララは剣を構える。
「さぁ来なさい。」
キララは突撃する。
【創成・星月の剣】
リナもまた、キララとまったく同じの剣を手にとった。
星月の剣が互いに交わる。
「もう私を倒しても止まらないわ。」
「だからなに!私は私の信じたものを行うだけ!」
「あらそう、」
リナは剣を弾き、弾いたキララの腹部を横に切り裂く。
「そんだけの強さで、」
【紅蓮―篠火】
キララは炎を剣から吐き出した。
【焔―篠火】
もう1つ紫の炎を剣から吐き出す。
【焔第四・業火沙】
2つの篠火は混ざりあい、しかし紅と紫ははっきしと別れていた。
【創成・竜盾】
リナは剣を持っている反対の手を前に出し白銀に光る大きな盾で篠火を防ぐ。
しかし、盾を貫通する紫の炎。リナは咄嗟の事で避けきれなかった。
【閻魔勺】
さらに紫の炎の中に黒い炎をかます。
全てが混ざった時、大きな爆破を生じた。
冷たい風が肌を撫でる。やったのか?そんな気持ちが押し寄せ、斬られた腹部を流れる赤黒いものを忘れていた。
「さすがね。堪えたわ。」
そんな気持ちもその言葉で相殺した。
【光の雨】
空から落ちてくる光。
【創成・星月の盾】
剣を真上に投げるキララ。剣はその姿を変え真っ白の盾となり、光の雨を止めた。
【創成・悪魔の大剣】
近くにあった黒い剣を抜き創成の力でその形を変えた。
「おわれぇ!!!」
大剣はリナ体を貫通した。
「私の負け。強くなったわね。」
白い肌を口から流す血で塗られていく。
「でも、最初に言ったわ。もう止められない。助かる方法は無いわ。」
リナは黄色く光り、それが蝶になって段々と飛んでいく。
「絶対に私が止めるわ。」
「む…り…」
全て消えていった。実の母の死を悲しめなかった。
聴こえる。世界の悲鳴が。人々の悲鳴が。
絶対に止める。自信が無さすぎた。
でも、私以外に誰が出来る。
「創成の力よ、崩壊をとめて!」
両手を天に上げてそう叫んだ。しかし何も起きない。
もう一度同じことを繰り返す。
しかし何も起きない。
何度も何度も何度も何度も繰り返す。
何も起きない。
「どうしたらいいのよ!」
涙が溢れ出た。空は雷を鳴らし割れ、大地は震い崩れ、海は叫び全てを飲み込む。
私じゃ無理なの。
諦めた時、頭の中にあのメロディーが流れた。
【きらきら光る お空の星よ
瞬きしてはみんなを見てる
きらきら光る お空の星よ
きらきら光る お空の星よ
みんなを夢が 叶うといいな
きらきら光る お空の星よ】
歌い終わった時、ある考えを思い付いた。
「創成の力よ、…」