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きらきら星と流れ星  作者: kazuha
第7章
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第七章≧七部∞神の姿


「神!」


「今、裁きを下す。」


 光が立ち上げて神の姿を消す。


「決着を着けてやるぜ!」


【漆黒】


 ジェネシスの大きな剣が黒く燃え上がり、消えたと思ったらその形を変え、真っ黒い剣身、細くなる。


「我と殺り合おうと言うのか、面白い。下等生物ごときが神たる我に刃を向けた罪を償うがよい。」


 光が無差別に飛び、ジェネシス以外はキララの防御壁により何とかなったが、ジェネシスは一瞬にしてその姿が消えた。


「ジェネシス!」


 キララは叫ぶ。


【魔蛾挫】


 黒い蝶のようなものが光の中から出てきた。


【魔蛾刃】


 その蝶は光に突撃する。全ての光が消えていく。


「さぁ、その面見せて見ろ。」


 完全に光が消え去り光の中からは金髪、金色の瞳、白いドレスを着ている女性が出てくる。


 その姿にジェネシスとレイは息を呑む。


「我の姿を下等生物にさらすことになるとは。こんな屈辱は初めてだ。」


 無表情の顔の口だけが動き、さっき起こした風により長い金髪がなびく。


「下等生物よ、来世は無いと思え。」


 左手をジェネシスに向ける。手から光の束が放たれ、


【魔蛾】


 ジェネシスがそのなかに埋まる。


「ジェネシス!」


 キララは防御壁から出ようとした。がそれをレイが止めた。


「ぬしが行っても足手まといじゃ。」


「でも!私がジェネシスを守らなきゃ!」


「バカが!ぬしが行くだけでジェネシスはその分不利になることもわからんのか!」


 キララはやりきれない気持ちのまま光の束の方を向いた。


「信じてやれ。奴は強い。」


 光の束が無くなると中から黒い大きな蝶を盾にしたジェネシスが出てきた。


「我の光を防ぐとは。」


「光は闇によって消えるんだよ。」


 ジェネシスは悲しそうな顔をする。


「リナ様、貴女だったのですね。」


「ジェネシス、久しぶりです。」


 黒い剣を強く握りしめる。


「なんで、なんで!」


 表情は相変わらず変化なく、しかし声色はどこか哀しそうだった。


「ジェネシス、貴方にはわからないのです。生まれながらにして総てを創る力を与えられ、神として生きる事を許された苦しみを。」


「はい、わかりません。でも、なぜ世界を破壊しようとしているのですか!貴女の創った世界を!」


「もう、私が創った世界じゃない。人が人を見下し、なにもしてないから死んでいく人がでる世界。これは私が創りだした人間が創った醜い世界。私が創ったからこそ、私の手で壊したいのです。」


「そんなの、貴女のエゴです!まだ人間は捨てたものではありません!だから、やめにしましょう。こんな下らない恐怖は。」


「下らないか、私はこの苦痛を何千年我慢して来ていると思っている。私が創ったものだから信じて見ようと地上に降りた。そこでダグラスと出会った。だがそこまでだ。ダグラスも所詮は下等生物の1人だった。もう、私に迷いはない。だから邪魔するな。ジェネシス。」


 ジェネシスは奥歯を噛む。


「ダグラス様を侮辱するやつは、例えリナ様でも許さない。」


【悪魔神】


 黒い剣は真っ黒の炎に包まれ、ジェネシスの回りには黒い魔力が漂っていた。


【創成・浄化の泉】


 ジェネシスは地面を蹴り一直線にリナの所に飛んでいく。


 リナは両腕を開くと、水が雪の中から飛び出る。ジェネシスの道をそれでふさぐ。


【創成・裁きの雷】


 その水目掛けて雷が落ちる。その水がジェネシスに向けて追いかけて行く。


 ジェネシスは地面を蹴り避けるが、追尾してくる。


【黒炎・薔薇】


 ジェネシスが剣を振ると火花が散る。その火花が爆発し続け、大きな爆発を起こす。


 一時的に闇が世界を覆った。


 水はまた雪に還る。


【黒炎・一閃】


 ジェネシスはなにもないところで剣を振る。


 リナの遠く後ろの方の木が崩れ落ちる。


「どこを狙っている。私はここだ。」


「なに言ってんだ?闇は光に触れられず、光は闇に触れられ無いんだぜ。誰が言ったんでしたっけ?」


 リナの左肩から右側の脇腹にかけて大きく裂け、血飛沫が上がる。


 ジェネシスは剣をリナに向け、地面を蹴る。そのままリナに突き刺す。


「終わりです。」


 リナの耳元で呟く。


「そうですね。」


【閃光破】


 ジェネシスが吹き飛ぶ。剣が突き刺さったまま空に飛び上がり両腕を広げる。


【七色の光玉】


 リナの回りに七色に光ったものが出てくる。


「終わるのは貴方です。」


【裁き(ジャッチメント)】


 七色の玉が同時にジェネシスに向かって落ち、そこで爆発をする。


 リナは自分に刺さっている剣を抜く。


「返します。」


 剣をジェネシス向けて投げる。


「光が消えた。」


 キララが呟く。


「ジェネシス!」


 走って近寄り、


【創成・星月の剣】


 純白の剣を抜きリナに向ける。


「キララ、」


「お母さん。」


 無表情のままだった。キララは憎しみの表情をリナに向けた。


「こっちに来なさい。」


「嫌だ。貴女に着いて行くぐらいなら、こっちの世界で死んだ方がマシよ!」


 キララは地面を蹴りリナに斬りかかる。


【閃光破】


 しかし、ジェネシス同様に地面に叩き付けられる。


「無理矢理でも連れていく。」


 リナが地面に降り立った。そしてキララに触れようとした。


【地劾撃】


 そこに巨体の大男が斧を振り下げる。リナはそれを軽々しく避ける。


「外したかぁ。」


 斧を肩に担ぐ。


「俺様の弟子に手出ししてくれちゃぁ困るな。なぁリナよ。」


 ニヤリと笑う厳つい顔。


「フィークか。」


 リナは間合いを開ける。


「少しやられすぎた。まだ再生の時を迎えていないからか。この程度の傷で。人間よ、次会う時は全てが終わった時だ。」


 眩しい閃光が放たれた。次の瞬間にはリナは消えていた。


 キララは涙を流す。


「ジェネシス。」


 雪を這ってジェネシスの方へ向かう。


「お嬢…」


 胸に刺さった黒い剣。瞳孔は開ききりどこを見据えているかわからなかった。


「お嬢、そこにいるのか?」


 喋る度に胸から血が溢れでる。


「喋らないで!お願いだから喋らないで!まだ、まだ、」


【天使の施し】


 スターが白い剣<ディア・レム>を振りかざす。


「スターもいるのか、ははは、グワ」


 吐血する。


「止めて!もう、もういいから!」


 ジェネシスは最期の笑みを浮かべた。


「ジェネシス!ジェネシス!」


 光が消えた。キララの大切な光が。それが何を意味するのか、


 白い剣は光放つ。キララの感情のように、眩く輝く。


「私は、絶対に…」


 マモリもジンも泣きわめく。


 レイは目線をそらす。


 フィークは真っ直ぐジェネシスを見たまま。


 ラドウェルは膝を地面につける。


 スターは地面を殴る。


 キララはもう泣いていなかった。

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