第六章≧七部∞明後日
重い重い扉を開く。中にはジェネシスとレイ様とラドウェル、そしてスターだった。入って少しだけ辺りを見回した後、まっすぐを見る。
「ごめんなさい!」
地面を通り越して後ろのマモリが見えるほど頭を下げる。
「自分しか見てませんでした。」
なぜか気持ちが熱くなる。
「わかったようじゃな。とにかく座れ。」
マモリが背中を叩く。
「ほら、座ろ。」
笑顔でつれていってくれた。私は泣いていたのか?
「本題に入るかの。」
「いきなりだが明後日、出発する。」
ジェネシスはそう言い放つ。
「本当にいきなり過ぎませんか!」
マモリが叫ぶように言う。
「すまんのぉ、時間が無いのだ。神の奴があそこまで力を回復しているとはおもわなんだ。早くしなければ。」
頭を掻きながら訴える。
「それにしても急すぎる。なにかあるのか?」
スターが冷静に聞く。
「あぁ。今なら神の力を押さえつけられる。時間を掛けすぎると、勝率が下がる。」
「なるほど。」
頷いたのはごく少数の人数だった。
「わかったら各々準備をしろ。」
「ちょっと待って。」
ほとんどの人が立ち上がった時に私は止め、金貨3枚を投げて机の上にばらまく。
「さっきマク・ベに貰った。これで防具とか買って欲しいって。」
「それは誰だ?」
スターが鋭い目付きでこっちを見る。
「助けた仲間。安心して。」
「ぬし、やつと知り合いじゃったか。おもしろい。」
珍しく大きな声で笑うレイ様。そして、
「ありがたく使わせて貰おうか。」
と机をおもいっきり叩く。
「反撃の狼煙を上げたいの。」
六章終了!
七章で完結!ここまで読んでいただいてありがとうございますm(__)m
まだまだよろしくお願いしますm(__)m