第六章≧四部∞神
【月の光】
私がそこに着いたときだった。空から光が落ちてきた。
「遅いぞ!」
「うるさい!来ただけでもありがたいと思え、ババァ!」
2人の会話が遠く聞こえた。
「しかし、さすがじゃなぁ。キララもやれる…」
「私じゃない…」
私の一言で全員がはっとした。
「あれ!なんですか?」
光の中からは人のシルエットが映る。
「争いを好む者よ。消えよ。」
この声、あの町でも…
【光の砲口】
ジェネシスが私の前に被り、剣を盾にした。
【闇の虚碧】
剣が黒く光った。
そして光の中から細い光の弾が無数に飛んでくる。
しかし、それらを全てジェネシスの剣へと吸い込まれる。
「争いを好む者よ。いますぐ消え去れ。」
「ほぉ、誰が争いを起こしているのかのぉ。」
私の隣にレイ様が斧を担いで来た。
「誰も争いを好んじゃいない!」
「我は見てきた、この世界の哀れを。」
「神、」
光の近くにゾフィが現れた。
「今日はここまでです。あなた様のお体はまだ完璧じゃありません。」
「もう耐えられん。いますぐ制裁を。」
「あなた様がそれに耐えられません。いまの所はこの私の顔に免じて。」
動きがとまる。
「わかった。」
いきなり光が輝きだす。目をつぶらなければならないほど眩しい。
「次はないと思え。罪深き人共よ。」
光は消えた。街に燃え盛った炎は消えたようで、この場を照らす光は月明かりだけになった。
「天使の子よ。」
目が慣れない中、ゾフィは語り出す。
「まだ殺す気はない。また会おう。」
やっと目が慣れた。が目の前にはゾフィはいなかった。
私は剣を鞘にしまう。
「ねぇ、」
地面を見つめる。冷たい雨が降っていた事に今気付いた。
「私は正しいことをしてるのかな?」
「何を言ってんだ。当たり前だ。」
ジェネシスが私の側によってくる。
「なんかやってること全て間違ってる気がしてきた。」
私の隣に来た。そして地面に大きな剣を刺した。
「自信を持て。間違ってんのは奴等なんだ。」
「そうじゃ。ぬしが間違っていたら誰もぬしと一緒しない。」
後ろから聞こえる声。なぜか違和感だけが体の中をグルグル回る。
「うん。イヴの所に行こ?」
「あ、あぁ。」
本当は気付いていた。何かの光が消えたことは。でも信じたくなかった。
間違っていないの。私は。
とうとう出てきた神。
どうなってしまうのか…