第六章≧四部∞2人でやってきた
黒いマントの人とイヴと弓の人が港に向かった。まだゴロゴロといるってあれらかな?
私は遠目に見える集団を見つけた。
「レイ様!」
「あぁ、ワシとジンでそちらをやろう。ぬしはジェネシスを助けてやれ。」
「はい。」
レイ様とジンと呼ばれた妖精が集団に向かっていった。
「ジンゴ!」
「あまいわ!」
私はジェネシスを守らなきゃ。
【紅蓮】
私は剣に炎を宿す。
【紅蓮―篠火】
ジェネシスの背後に向かって放つ。
ジェネシスは飛び上がり私の炎を避ける。そせてそのままジンゴに当たる。
「あぶねぇな!」
「あんぐらい避けれるでしょ。」
「まぁな。」
自然と笑みが出る。守るんだ。町も、ジェネシスも、みんなも。
「効かねぇな。チビ。」
炎を消し飛ばすジンゴ。無傷でいる。
「チビじゃないわよ。」
「所詮ここで消えて貰うんだから気にするなよ!」
私に向けて飛んでくるジンゴ。
「お前の相手はオレだろ。」
ジェネシスの剣とジンゴ斧が交わる。私は空に魔方陣を指で描く。
「雑魚が2人合わさった所で雑魚なんだよ!」
「雑魚だってあかけばどんなヤツにでも勝てんだよ。」
【月光の雨】
ジェネシスとジンゴのいる地面が光でおおわれる。
その光が空高く昇る。
私はその状態で走り出し空高く飛ぶ。
光が消えて2人の姿が現れる。
【一閃】
剣を地面に向けて振り落とす。
「やるなチビ。」
しかしジンゴは防いだ。
「へへへ、ピンチ。」
ジンゴは防いだ斧を押し私を宙に置き、そのまま私を斧で吹き飛ばす。
「無茶するな。」
私をジェネシスが受け止めた。
「でも、これで体勢が整ったでしょ。」
ジェネシスの後ろあたりに私が位置付く。
「そうだな。こうならやりやすい!」
ジェネシスは地面を蹴りジンゴに向かって飛ぶ。
「生温いわ!」
また剣と斧が交わる。
【閻魔勺】
私はジェネシスもろとも黒い炎で燃やす。
ジンゴは空に飛び上がっていた。
「なにが態勢が整っただ!味方もろともやってんじゃねぇか!!ははは!所詮は雑魚!」
「それ私たちを倒してからいいなよ。」
【焔第九・吸火】
私の閻魔勺が一点目指してそこに集まっていく。
「ジェネシスは焔の騎士なんだから!」
【焔第三・天下撃】
瞬間だった。黒い炎が消えた瞬間にはジェネシスがジンゴの目の前にいて真っ黒い炎を宿している大剣を大きく振りかぶっていた。
「終われ。」
それを振り下ろす。ジンゴは地面にまっ逆さまに落ち、地面が割れる。
「とどめだ。」
ジェネシスがジンゴの喉元に剣を向ける。
「ジェネシスだめ!」
人を殺しちゃいけない。私との約束。
「お嬢。時には自分の信念を折らなきゃいけないときがある。許してくれ。」
剣を座す。剣が大きすぎて胴体から頭が切り離された。
気持ち悪い。私は嗚咽する。
「人が死ぬところを見るのは始めてか。そんなことしてる場合じゃないぞ。」
わかってるわよ。まだ白いマント集団がいるんでしょ。
「もう大丈夫。行こう。」
私は口を袖で拭く。
「わかったわよ。約束なんて破ってやるわ!」
意気だって立ち上がる。
「レイ様とジン君を助けに行こう。」
私たちは走り出す。
雨が強くなってきた気がした。