第五章≦流れ星≧五部∞一回戦
ゴン!
その音で一斉に荒ただしくなる。とりあえず<ジア・レム>だけを抜く。
「お嬢ちゃん、遊ぼうや。」
デブがオレに斧を振り落とそうとしる。
「生憎、弱い奴には興味ない。」
斧をギタギタに切り刻む。そのあと地面を蹴り、顎を膝で蹴る。その程度でぶっ倒れるデブ。
そんなに強い奴はいないようだな。
しいて言うなら長く太い梁を武器にしている気の強そうな女と、拳だけで戦っているあのハゲ男だけだろうか。
「余所見は禁物だぜ。」
真上から落ちてくるやつがいる。左に三歩移動する。
「避けるな!」
その勢いで地面にぶち当たり勝手に気絶していった。
後先考えて攻撃しろよ。
気づけば辺りに10人程度が残っていた。
「あははは、女の子後3人になっちゃったね。」
うるさいやつだ。
「女の方が倒しやすいよね。」
お前も女だろ。
「しかも、そのなかにちっちゃいのが2人。」
そういう事か。さっさと掛かってこい。
「楽な方法でいこうかな。ひぃ、ひひひひ。」
それらが号令のようにオレに襲いかかってくる2、3人の雑魚共。
「死ねぇ!」
「耳障りだ。」
【悪魔の呟き】
<ジア・レム>を振り上げる。黒い斬撃が天に上るのと同じように雑魚共は空を舞う。
「次は誰が相手だ?」
「終了!今立っているので8人!」
回りからは歓声が飛ぶ。オレは舌打ちを打つ。
「8人はまた明日、二回戦を行うから今日は休んじゃって!明日の説明は以上!」
あの金髪少女、頑張ったみたいだな。オレは足早に柵から出ようとしながらその少女を横目に見る。
仲間に入れたいな。
宿屋に戻る。
「お帰り!」
「お帰りなのです!」
「ただいま。」
1日中ここにいた2人はなんか元気そうだな。
「ラドウェルは?」
いつからだ…どこに行った?
「さぁ?」
「まだ帰って来てないのですよ。」
まぁいいか。そのうち帰って来るだろう。
「風邪は大丈夫か?」
「大丈夫なのです!明日はスターの試合観に行くのです!」
オレは自然と笑みを浮かべていた。
「スターが笑った…」
マモリが不思議そうに呟く。
「うるさい!笑ってはいけないのか…」
顔が熱い。なぜか心臓が早く動く。
「ううん。始めて見たなぁって。」
なんか恥ずかしい。
「今日は疲れた。寝るぞ。」
「お疲れ。」
意外と早く寝れた。体は軽くなっていき自分に似た女の人が夢の中に出てきた気がする。
目が覚めた。
「おはよう。」
「おはようなのです!」
朝から元気だな。まったく、
「はい。朝ごはん。」
今日はなぜかグレープフルーツが半分に切られた状態で出てきた。
「パンよりこっちの方が力がでるよね。」
いらないお世話を。
「ありがとう。今日も勝ってくるよ。」
「よし、マモリ!今から応援するです!」
「うん!」
「フレフレ、スター!フレフレ、スター!」
やっぱり騒がしい。
グレープフルーツを食べ終わる。マントを被り剣を二本身に付ける。
「いってくるぞ。」
「後で行くよ。」
「待ってて下さい!」
オレは2人を背に見る。今日はいつもよりやる気が出るな。これが人間なのか?
中央広場に来た。他7人もすでにいる。
「説明するよ!
二回戦目からは一対一!
本当の力が試されるぞ!
対戦順はこっちで決めたから。呼んだら上がってきてくれよ!
先ずは…」
「じゃんけん…」
「なんだそれは?」
「ありゃ、知らないのスター!」
「しらん。」
「グーとパーとチョキで…」
「次回も見てくれよ。」byシューティングスター
「さ○えさんの一番最後にやってるあれだよ。」
「だからしらん。」
「半分無視しててそれはないよ(泣)」byマモリ