第五章≦流れ星≧一部∞なんとなく
流れ星編!
星は静かに地上を見下ろしている感じがする。なにか不快感があるのは気のせいなのか。
町を出て数日。辺りの感じが砂漠では無くなってきていた。
「この緑色のはなんなんだ?」
ラドウェルが誰かに聞いている。
「これは葉っぱと言うのです。」
それをジンが答えた。私はひたすら前へと歩いた。
「この背の高い奴はなんなんだ?」
「それは木なのです。」
「この色とりどりのはなんなんだ?」
「お花なのですよ。」
いつまで繰返されるのだろう。この会話は。
「ラドウェル!はい、これ。」
オレは嫌な違和感に後ろを向く。
マモリが木の実を獲りに行って他の2人に食べさせている。
そんなことはどうでもいい。
「さっさと着いてこい!」
いつのまにか着いてきておらず、オレが勝手に先に進んでいる感じになっていた。
3人は走ってオレの所まで来た。
「はい、スターもこれ。」
マモリがリンゴと呼ばれる赤い大きな木の実を渡してきた。
「ありがとう。」
オレはその行動に驚き少しのけぞって高めの声で答えてしまった。
リンゴを受けとる。オレは恐る恐る一口かじってみた。
シャキッと歯応えがあり一口口に入れたらハチミツのように甘い蜜、それを抑えているような酸味。
「美味しい…」
「でしょでしょ!」
1人喜ぶマモリ。それを見て一緒に喜ぶジン。何となく乗るラドウェル。
なんかおかしくないか…流れが…
あまり気にせず前に進む。道中特になにもないのが不幸中の幸い出会った。
そして町についた。
「着いた!」
町に着くと必ずはしゃぐマモリとジン。今日もなにやら騒がしくなりそうだ。
「これ、すごーい!欲しいな。」
「自分で金貯めて買え。」
「スターのケチ!ぶぅぶぅ」
頬を膨らました豚を先ずは無視し、休憩出来そうな宿屋を探す。
「ねぇねぇ、そこのお嬢さん、」
不意にかけられた言葉に咄嗟に振り向いき剣に手をかけた。
「ジン!スターのマネ。」
「マモリ、似てる!」
「なにやってんだ?」
「ん、ラドウェル!スターのマネ。」
「なんか呼んだか?」
「マネだと…」
「なんでもないよ!」
「うん。なんでもない。」
「モゴモゴ…」
「そうか。次も読んでくるよ。」byシューティングスター
「待ってます!」byマモリ&ジン
「モゴモゴ」byラドウェル




