第一章≦きらきら星≧五部∞今の
敵の3人が斬りかかってきた。
ジェネシスは剣を振る。部屋にある紙切れは当たり前に吹き飛び、本棚まで倒れる。勿論襲いかかってきた3人もぶっ飛び壁に体を打ち付けた。
「ジェネシス、殺した方がよくないか?」
私は問う。
「何を今更。約束を忘れたのか?」
殺生はしない。これが私とジェネシスの約束だ。
「さぁてと、逃げるぞ!お二人さんも。」
マク・べとデルタムは静かに頷く。
二人を後方に付け、私たちはまずこの城から出ることにした。勿論敵さんは出会い頭に気絶させてあげている。まぁ私は何もやっていないが。
そして私たちは城門に着いた。鉄壁の門と言うだけあって素手でも開かないだろうな。
「斬れるか?」
「傷もつかねぇ。」
片手で頭をかきむしるジェネシス。
「開ける方法は?」
マク・べに聞く。
「中にレバーがあります。が問題が…」
少し考えるマク・べ。さっさと言え!
「鍵が必要で。黄色い腕章を着けている…」
「どこにいるの?」
最後まで聞いてると朝になりそうだ。
「城のどこかに。」
私は魔方陣を門に描き始める。
「やめとけ!」
ジェネシスに怒られる。
「んな面倒なことするより、破壊したほうが絶対に安全よ!」
ジェネシスが掴んでいた腕を振りほどく。ジェネシスの瞳に訴えかける。
「ダメだ。壊したら、下にいる人が瓦礫の下敷きになる。」
これ以上何も言えない。
「わかったわよ。」
しょうがない。やるしかない。
「二人はどこかに隠れていろ。」
「6人です。6人います。」
マク・べはそう私たちに告げて隠れた。
「一人で平気か?」
「子供扱いするな!」
ジェネシスが私の頭を掴む。
「わかった。」
笑顔が輝いて見えた。こういうのが戦場の花と言う奴か。
「1人ノルマ3人。行くぞ!」
「命令するな!」
私たちは別れた。6人のターゲットを見つけるために。
ジェネシスが城内に入ったので私は取り敢えず外を見て回る事にした。
まぁ敵はわんさかわんさか。一人づつ蹴りを加えて気絶させていく。ジェネシス直々の護身術。
動く事がこれ程辛いとは思わなかった。ジェネシスはさらに剣や鎧を身に付けて動いてる。今更ながら尊敬する。
それに比べて私は身軽な服に木で出来た杖だけ。身軽な方がいいや。
最後の一人の腹部に痛恨の一撃が入ったようで倒れていった。息はあるようだ。
遠くの方にいる黄色い腕章を身に付けている兵士を見つけた。
さぁ一人目。私は走って近寄る。
【火の砲口】
黄色い腕章の兵士から火の玉が飛んできた。私は咄嗟過ぎて避けきれなかった。魔法を受けたのは始めてだ。
いつもは避けれるのに。
そんなことを思っているといつの間にか兵士は近くにいて剣を振りかぶっていた。
【火の怒激】
私は指を兵士に付けると爆発音と共に兵士が吹っ飛ぶ。その反動で私は尻餅をつく。私は何をした?
考えている暇が無かった。壁に当たり崩れた瓦礫のをかき分けて立ち上がる兵士。私は杖を構えた。
お互いに走り会いお互いが交わると兵士は剣を振り私はそれを避けながら蹴りやパンチを食らわせていた。しかし鎧の上なのでダメージは私の手足だけみたいだ。
【火の渦】
しまった。と思った時には遅かった。火の渦の中に入れられ身動きがとれなくなった。兵士は魔方陣を描く暇が無いのになぜ魔法を使えたのか?足下には魔方陣が描いてあるのに気が付いた。戦いながら描いた。
身動きがとれない。殺される。嫌だ。私は自然と涙が出始めた。
【蒼清】
ジェネシスの声。火の渦は消えていた。ジェネシスの剣は青く煌めいていた。
「やっぱ、一人じゃ無理じゃんかよ。」
ジェネシスはそういうといつの間にか兵士の後ろにいた。兵士はそのまま倒れて行った。
「はい、終わり。」
ジェネシスがなれたように鍵を見つけて拾う。
「6つ。ノルマ達成しろよな。子供じゃ無いんだろ。」
「当たり前だ!当たり前だ…」
止まらなかった。私は涙を流しわんわん泣いた。
「大丈夫だ。オレが付いてる。立てるか?」
立てない。安堵のあまり下半身に力が入らなくなったのだ。私は力なく首を横に振る。
「しゃぁねぇな。」
ジェネシスがそういうと私をおんぶして二人の所に戻っている。
「何人か倒してるんだな。」
温かい背中。硬いけどなぜか居心地がいい背中。
「もうちょい頑張ろう。まだまだ強くなれるさ。」
私は彼の背中で首をコクンと動かした。
今後もきらきら星と流れ星をお願い致します★