第四章≦流れ星≧二部∞パーティー
風が吹き荒れ木々の葉を擦りあわせる。オレはこの緑が詰まった広場に仁王立ちをしていた。オレの左には長い鮮やかな緑髪を押さえているマモリ、頭に乗っているフェアリーのジン。
そして2間先にオレの親父が今か今かと待っているみたいだ。
「…なに踊ってるの?あれ。」
「気にするな。いつもの事だ。」
オレは頭を抱えて言う。オレは5、6歩前にでる。
「さっさと始めるぞ!変人!」
親父は動きを止めこちらを向いた。嬉しそうな顔をして背中に背負っていたオレの身長程の斧を手に取りそのまま地面に落とした。その時に、ドン、とスゴい音と地響きが起こった。
「父を変人扱いするとはいい度胸だなぁ。」
ゲラゲラと下品に笑う。まったく敵キャラか。
「よぉし、かかってこい!」
オレは剣を鞘から抜くと同時にそのまま切り上げる。
カン
金属音が鳴り響きオレの<ディア・レム>が後ろに吹き飛んだ。オレはもう片方でなんとか親父の攻撃を防ぎきった。
「成長したな。」
ニヤリと笑う親父。
【真空】
後ろにいたマモリがオレの頭すれすれに矢を放った。おかげで親父は後ろに飛んでいった。
「すまない、マモリ。」
「いいえ。そういうことは終わってからにしましょう。」
マモリが<ディア・レム>を取ってきてくれた。オレはそれを受けとる。
「そうだな!」
2つの剣を構える。
【月光爛漫】
体全体に力がみなぎる。
オレは地面を蹴り親父に斬りかかる。しかし、大きな斧に防がれる。そのまま斧を蹴り間合いをあける。
【ハチノヤ】
マモリは無数の矢を散開させて放つ。完全に開ききった所で親父目掛けて矢が向きを変える。
【濁流盤】
泥が巻き上がり無数の矢を全て飲んでいった。
間髪いれずに親父がこっちに向かって飛んできた。
「ジン!」
「ラジャ!」
光をまとい何かを呟く。 親父がオレの目の前まで来たところ、
【リボルバーセブン】
光の玉が7つ回りにでる。オレは地面を蹴り上空に飛ぶ。
「バースト!」
7つの玉が一斉に親父に当たりぶっ飛ぶ。
オレは剣を大きく振りかぶる。
【雪月架】
宙を蹴り2つの剣を頭の上で合わせその矛先を親父に向ける。そのまま高速で回転し身に氷りをまといその欠片が太陽に反射し綺麗な白鳥と科す。
そのまま親父を貫く。
勝ちだ。
さぁて、ご飯でもつくるか。ついでに食べていきますか?byマモリ