第四章≦流れ星≧一部∞幾月流れ
流れ星編再来!
夜空は果てしなく高く、心を洗ってくれるようだ。しかし、この体についた返り血までは綺麗には消えないようだ。
オレは両手を頭の後ろに回し、草の上で寝そべっていた。夜風は冷たくあるがこの空から離れられないのだ。
「どうしたんです?」
頭の上から小さな顔が出てきた。
「空をみてんだ。」
そいつはオレの視界から消えた。
「綺麗ですね。」
オレは起き上がりそいつの方を向く。
「お前こそ何しに来た。」
蝶のような羽根を綺麗に羽ばたかせ空を見ていた。
「目が覚めたらいなかったので探しにきたんです。」
オレは立ち上がる。そしてすたすたと小屋に戻る。
「待って下さいよ!」
オレ達は小屋に入りベットに横たわる。
明日、行こう。何か見つけられるかも知れない。砂漠であった幾つもの奇々怪々の事件。もしかしたら反乱軍の一帯なのかも知れない。行く価値はある。
オレはそう決意すると目を閉じた。
朝日が眩しくて目を覚ました。
「スター、ご飯出来てるよ!」
まったく、朝からうるさい奴だ。
「いま行く。」
オレは立ち上がり下着姿に黒いワンピースを上塗る。さて、行くか。
「じゃじゃん!特製ビビンバ!」
いただきます。
「どう?美味しい?」
マモリ、うるさい、喋るな。
「うまいぜぇ!」
頼むから朝から頭に響く大声を出さないでくれ、親父。口から飯出てるし。
「辛すぎです。」
わがままいうな、ジン。
「しょうがないな、じゃぁ蜂蜜入れようか。」
嫌な予感がするが。
普通にとろとろとジンの飯に蜂蜜を入れるマモリ。
マモリがジンの目の前に皿を置きジンはそれを一口食べる。ジンの羽根の動きが止まりそのまま地面に落ちていった。
「大丈夫?!」
「僕は大丈夫だから、先に行ってよ…」
茶番劇か?取り合えず無視。飯も食べ終えてそのまま外に出る。
今日は快晴だ。出発までまだあとになる。今のうちに最後のトレーニングでもするか。
「付き合うよ。」
「ジンか。頼むよ。」
ジンは小さなタクトを出し、ちょちょいと振る。
オレの目の前に黒いオレが出来る。ジンの魔法で人の影を実体化させる物だ。
オレはそれにてを会わせてもらう。自分と同じだからまったけおなじタイミングで攻撃をするからどうも一発も当てられない。自分の最大の敵は自分とよく言われたものだ。
今日はもうやめる事にした。さぁ出発する準備でもするか。
オレは汗を拭い戻ろうとした。
「おいぃ、相手してくれや。」
オレは振り向く。デカブツがいつのまにオレの背後に、
「やだ、死にたくないからな。」
「逃げるのかぁ?俺様の娘がまったく情けねぇなぁ。」
そこまで言われたらやるしかねぇな。
「わかったよ。だが、三体1だ。」
「いいだろう。それだったら、本気も出せるからなぁ。」
ゲラゲラと下品に笑うオヤジ。お前の本気はやべぇだろうがよ。
オレはジンとマモリを呼びに行った。
まだまだ続くよ♪