第四章≦きらきら星≧七部・白き神の使い
「ねぇ、」
ここはどこ?遠くには大きく丸い青い球がゆっくりと回っている。他にも灰色や赤いのが回っている。
私が立っている場所は何もなく、無限の闇が待ち構えていた。
そして目の前遠くには真っ白に青い線が一本通っている頭まで隠すマントを羽織った少年がいる。
「クイーン、僕の所に来てよ。」
「貴方は誰!」
心に響く奴の声。私は思わず剣を抜こうとする。
「やめてよ。僕は戦う気は無いから。」
フワッという感覚、と同時にすぐ左に奴がいる。
「僕はゾフィ。」
紅い目が頭まで隠していたマントの下から覗いたら。
「神の使いだよ。」
私は剣を抜き際、その勢いでゾフィを斬る。しかし斬れた感触はなく霧となって消えた。
「やめてよって。」
私は、はっとして後ろを向く。そこにいる。
「話したいだけなんだから。」
私は剣をゾフィに向けたまま、睨み付ける。
「話ってなに?」
ゾフィは卑しく笑う。
「僕の嫁になれ。」
告白!私はまだ…てかお前は子供だろ!
「嫌よ。」
「残念。しょうがないね。」
ゾフィは私に片手を伸ばしてきた。私は後ろにさがる。
「痛くないから、怖くないから。」
ゾフィは足を動かさずこちらに向かってきている。
「嫌、来ないで、」
足を段々と早める。しかし、ゾフィとの距離が広がらない。
「来ないで!」
【創生・神・寿印】
ゾフィの手から青白い光が現れ、私の体は自由が利かなくなる。
「すぐ終わるから。」
「ギャァァァァァ…!」
電流が身体中を流れ右胸の辺りが赤く光だす。
「ハハハハハ…!」
アイツの高笑いが耳の奥に響く。私は何も出来ずにただ叫んでいるだけ。
「必ず僕の嫁になるよ。天使の子。ハハハハハ…!」
意識がなくなる。ジェネシス…
「おい!キララ!」
私は目覚める。
「大丈夫か?うなされてたぞ。」
夢?冷や汗が冷えはじめ寒くなり、身震いをした。
「さっさと着替えろよ。風邪引くぞ。」
ジェネシスはドアから出て行った。ここはどこ?木を積み上げて作られている部屋のベットで寝ている私。窓が開いているため寒いのだろう。
ひとまず窓と白いカーテンを閉め、着替える。
下着を脱ぎ、新しい下着を探していた時に大きな鏡に映っている自分を見た。
「なにこれ、」
今までにないものだった。右胸、鎖骨の下辺りすぐの所に赤い紋様のようなものが刻まれていた。
それを擦ってみる。しかし消えない。引っ掻いてみる。消えない。近くにあった水をつけて擦ってみる。消えない。
なにこれ…
次も見てね♪あたしが活躍するからさ。byイヴ