第四章≦きらきら星≧三部∞夢うつつ
皆様おやすみなさい。
夢。その夢は暗い暗い、どこか広い、誰もいない、何もない場所にいた。
寂しい。寂しい。寂しい。寂しい。寂しい。
うずくまって泣きながらそう呟いていた。誰もいない。何も見えない。何もない。
寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい。
「たすけて!」
叫んだ。その叫び声は帰ってこない。再び沈黙と闇が世界を覆った。
私はこの世界に一人ぼっちなのだ。
向こうではジェネシスがいた。しかし、ここにいない。ジェネシスは仲間なんかじゃない。私は仲間、いや兄としてみている。
のになんでジェネシスは心を閉ざしたままなのか。
笑っているのに、寝ているのに、怒っているのに、目は死んでいるのだろう。
私じゃ足りないものがあるのか?
私じゃ詰まらないのか?
私を妹、むしろ仲間としてなんで、
「変な考えはやめな、」
私は我に還る。
「仲間を疑うのは良くないわよ。」
いつのまにか、夢を深く見ていたようだ。
「うるさい、勝手に人の心のなかを詮索しないでよ。」
「読みやすい妄想してるからよ。」
笑いながら答えるイヴ。
「さて、ご飯でも食べに行きますか。」
いきなり立ち上がり伸び、せかせかと外に出ていく。
「ちょっ、ちょっと待ってよ!」
追いかけようとしたが勢い良く閉まるドアに弾き返され向かい壁に頭を打ち付けた。
「痛いじゃないのよ!」
しかし、誰も答えてくれなかった。
寂しい。夢の中みたいだ。でも物はある。そして…
隣の部屋のドアを叩いた。
「入れ、」
私はジェネシスの部屋に入る。あまり私の部屋と変わらないが、なぜか新鮮な気持ちになる。
「なんかようか?」
なにをしているかと思ったら上半身裸で汗びっしょりになり、片腕で腕立て伏せをしていた。
「くさ、」
そんなことはなかったが見た目的に…
「悪かったな。チビもやるか?」
「いま踏みつけてやろうか。」
「それはそれで練習になり。かまわないぞ。」
やっぱりムカつく。あぁ、来なきゃよかった。
「戻るわ。」
「そうか、じゃぁな。」
止めて欲しかった!
「バカ!」
そう叫んで部屋を出だ。ドアをガンと閉めて深くため息をついた。
まったくなんなのよ。ふざけてるでしょう。さりげなくチビって言われたし。
ベットに飛び込み顔を枕に沈める。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
おもいっきり叫ぶ。あんなんで帰って来ちゃったら寂しいじゃないか。バカ。
また行くのもなんだし、新しい術印でも探してようかしら。
思い立ったら早かった。空に指を走らせる。
どうせまたショボい魔法見つけるんだろうな。
なんかキララがおかしい…なにを考えているのか?