第三章≦きらきら星≧四部∞戦いは
ジェネシスvsイヴ、果たしてどちらが勝つのか!
なぜこんな事になっているかわからなかった。ジェネシスとイヴは楽しそうに笑い、お互い得物を構えていた。
「よ〜い、どん!」
イヴがそう叫ぶ。イヴはそのまま二三歩後ろに跳び扇子を開いた。
【紅蓮】
ジェネシスはいつものように剣をきらびやかに光らす。
【風蝶】
イヴが扇子を一振りすると嵐が吹き荒れる。それにより砂埃を上げて視界が無くなりイヴの姿を確認できなくなった。
「まったく、戦略が変わらねぇな。」
ジェネシスは楽しそうに叫ぶ。
【紅蓮―乱華】
ジェネシスは剣を振り回しその勢いで剣にまとわりついている炎がジェネシスの回りに集まり渦となした。
「こりゃ、ヤバイね。」
【守由】
一瞬で炎が消えた。一瞬苦しかったけど。
「空気消したな。」
「ご名答。」
【翁楓扇】
強風を起こす。私は立っていられず尻餅を着いた。
【鎌鼬】
立っているだけでやっとのはずのジェネシス。ジェネシスの顔に傷が着いていく。まるで風に斬られているように。
【紅蓮】
しかしジェネシスの剣には炎がつかない。強風のせい?!
【紅蓮】
つかないよ!ジェネシスは膝を地面に着いた。服までぼろぼろに。
【紅蓮】
やめてよ!私は強風によって声が出ない。
「ジェネ坊はやっぱり坊やだね。」
高笑いが起きる。
【紅蓮】
小さいが火が点いた。ジェネシスは笑う。
【紅菊】
ジェネシスの回りに黄色い光が点る。無数に。その光は辺りに散らばり風に乗って流れる。
【散】
光が破裂する音がする。しかし何も起こらない。何をしているの。何回も破裂する音がする。
「そこだ!」
【紅蓮―釘槍】
炎は一本筋を描き一閃に向こうに飛んでいく。砂煙で見えないのにあんなに攻撃範囲を狭めてどおするのよ。
「ぐぁ〜ぁ!」
風が止んだ。砂煙も段々と薄くなっていく。イヴは腹部を押さえてうずくまっていた。
それを確認して喜ぶ私。
「ジェネシスすごいじゃん!」
その声は聞こえただろうか、ジェネシスはゆっくり倒れていった。
「ジェネシス!」
私は駆ける。ジェネシス!
「まったくやり過ぎたわよ。」
そこにはすでにイヴがいた。なにやら呪文を唱えている。
【風鳥の施し】
優しい光が2人を包む。ジェネシスは寝ているようだった。私が入れないほど、2人の硬い物が悔しかった。
誰かに頼られたい。頼ってばっかじゃ嫌だ。
昔ジェネシスにオレの背中をちゃんと守れよ、と言われた事がある。守れなかった。ジェネシスは一人で戦ってた方が明らかに強い。私が足を引っ張ってる。足を引っ張ってる。
はい、勝ったのはイヴでしたね。残念。まだまだジェネシスは気持ちでは負けてないよ!そんな事より次回もよろしくお願いいたします♪