第一章≦きらきら星≧二部∞ボンボンな人
「ありがとう。ありがとう!」
私はとても良いことをした。現に助けたひょろひょろのバカみたいな面をした人はとても喜んでいるではないか。
「当然の事をしたまでですよ。」
「嘘っぽいぞ、キララお嬢。」
うるさい、と持っている杖でドカと一撃、ジェネシス地面に倒れ伸びた。
「大丈夫なんですか?」
ひょろひょろの男が言う。
私はなんとなくムカついた。
「貴方もやって差し上げましょうか。」
「ごめんなさい!」
「それでいいのよ、それで。」
これでまた一人僕が出来た気がした。この優越感がたまらない。
「そういえばお前の名前聞いていなかったな。名前は?…そうかライスか。」
私は有無を言わせずに決めた。男は困った顔をしてあわてふためいた。
「いえ!違います!」
「じゃぁ、何なのよ!」
ライスは私が強く握っている杖にビビって情けない声を上げた。これだからやめられない。
「あの、その、」
自分の名前を言うだけでいいのに、コイツはだらしない。見てるだけでムカついてくる。
「えっと、」
「オレはジェネシスだ!」
倒れていたバカが復活した。てかわかっている。今更聞いた所で利益など全くない。
「騒がしいわ!」
また一撃を加えた。こんどは頭から一筋血が流れた。
「グッドラック!」
と言葉を置いていきまた伸びた。てかグッドラックてなんだコイツ。
「で、名前は?」
いい加減にこの状態に飽きたので普通に聞いてみた。
「デムタルです。」
びくびくしながらやっと言った。
デムタル、どこかで聞いたことがある。が思い出せない。
「お前、カラカラ国の王子か?」
三再び復活するジェネシスが血を拭きながらそういう。
王子…王子!
「王子と言っても元です。」
「そういえば前のカワイタ王が病死して、政権が軍治長のマク・ベに代わったからな。」
2人は何を言っているのか…
「なんの話をしているのだ!私にも教えろ!」
跳び跳ねながらジェネシスのお腹をポコポコ殴るが無視をされた。
「マク・ベに追放されたのです。アイツ、」
強く握られた拳には怒りや憎しみが含まれている気がした。
私はお構い無しにジェネシスの回りをぐるぐるぐるぐるする。
「オレたちは言わば傭兵だ。雇わねぇか?」
「2人でカラカラ国に攻めるのですか!」
カラカラ国は砂漠圏のなかで最も強い国である。だからってどうした。
「私が負けるわけ無いじゃないか!」
その言葉には信憑性が薄かったらしく頭を傾げられた。
私は杖を大きく振りかぶり殴り掛かろうとしたところジェネシスに捕まった。
「放せ!コイツムカつく!キィ!」
デルタムが岩の壁ギリギリまで逃げているのがさらにムカつく。
「どうなんだい?良い仕事はするぜ。」
デルタムは腕を組み考えた。いかにも考えてます的な動きにカチンとくる。
「離せぇ!放せぇ!」
私はとにかく一発やりたかった。
「わかりました。お願いいたします。」
私のわからない所で交渉が成立した。暴れるのをやめてしょんぼりすると見せかけて岩場に魔法陣を書く。
私を警戒してデルタムは近づきジェネシスと固い握手をした。
【火炎爆弾】
魔法陣が完成して言葉を発した。
その後、賊のアジトは大爆発により粉々になった。勿論、三人とも黒焦げになったが。私をバカにした罰だ。
なんやかんやで朝日が昇る。
砂漠の寒い夜は終り、また灼熱の鉄板となる。
寝れた。少なくとも私は。他の2人は知らないが。
やっと目が覚めたラクダ。
「行くぞ!」
私はラクダの綱を引く。ラクダは立つ。やっと歩かなくて済む。私はラクダの背中に飛び乗る。
「朝からうるせぇなチビ。」
ジェネシスは寝起きで機嫌が悪い。ようだがお構い無しに騒ぐ。
「さぁ行くぞ!!いざカラカラ国へ!」
「カラカラ国は反対です。」
まったくいちいつムカつく。だったらさっさと先頭を歩け。
「あっちに町が見えんだろがよ。」
私はジェネシスの頭を杖で殴りつけた。
今後もきらきら星と流れ星をお願いいたします。