第三章≦きらきら星≧一部∞守れなかった背中
第三章突入!話しは大きき動きますよ。
夜空に浮かぶ無数の光に顔を火照らす私。こんな魔法は知らない、こんな美しいと思ったことない。
「砂漠蛍だな。」
ジェネシスがそう呟く。
「こいつら、1週間位で死んじまうんだとよ。はかない命だな。」
「この光は命の炎…か。」
今生きている事を感謝する。そして全力で生きている蛍をみたらなにか元気が出てきた。
「とりあえず、あのデカブツを倒しますか。」
目の前には巨大なムカデみたいなのが顔を出し、目は既に私たちの事をとらえていた。
「依頼にしては大変そう。」
「このくらい、国がやらないのかね。」
【紅蓮】
ジェネシスの剣が炎に包まれる。私はジェネシスの後ろに立ち杖を上げる。
【炎芽付加】
私の魔法でジェネシスの剣の長さは二倍になる。ジェネシスはそのままムカデに向かって斬りつける。
呆気なく真っ二つ。手応えがない。なにか怪しくないか?罠だとしか思えない。
「まだ終わりそうにないな?」 カサカサと擦れる音。あのデッカイのから小さいのが大量に出てきた。
【紅蓮―赤壁】
咄嗟の判断でジェネシスの剣から炎を吹き出し目の前に大きな盾を作る。
「さすがだね。」
ジェネシスは私にとって誇りだ。私は勝った気になり杖を降ろす。
カサカサカサカサ。後ろから小さいのが入ってきた。ジェネシスはあのまま動けない、魔法は時間がかかる。間に合わない。剣が使えれば、剣が使えれば。 余りの恐怖で目を閉じ杖を前に出した。
【翁楓扇】
目を開いてみた。誰?
「久しぶり、ジェネシス。」
黒髪の鉄の扇子を両手に持っている女の人が突然現れ、扇子を一振りし強風で虫どもを切り刻んだ。。
「その声はイヴか。久しぶりだな。」
「お喋りは後ね、さっさと終らせましょうか。」
壁を消して構えるジェネシス。イヴも扇子を閉じて待ち構えている。かなりの数がまだ残っていた。
ジェネシスは大剣を振り回し、イヴは叩くように攻撃する。2人とも隙がなく虫の攻撃をいっさい受けていない。滑らかな動き。私はジェネシスの背中を守れていなかった。
「お嬢、魔法を早く。」
「…う…うん。」
砂地に魔方陣を書く。今私を2人が守ってる。一匹もこっちにこない。
「逃げて!」
【地獄火炎】
2人は私の近くにあつまる。息が2人とも切れていない。私の魔法で全てを焼き払う。「やるじゃない、キララちゃん。」
私の名前をしっている!イヴは一体なにもの!
また「きらきら星と流れ星」によろしくお願いいたします。