第二章≦流れ星≧三部∞意義
残酷な描写がありますのでご注意下さい。
暗闇が支配する時、オレは腐ったこの町を粛正するために町のど真ん中に建っている城に乗り込もうとしている。
しかしおかしい。城門は開いており、警備兵さえも見当たらない。なにがあったのだ?明らかに罠だ。いや待てよ。オレが乗り込む事をすでに知っている?そんなはずがない。オレが来て間もないし、兵隊一人見たことがない。やはりおかしい。
まぁラッキーと思いとりあえず中に入る。誰もいないのかと思うほど静まっている。明かりもない。寝ているのか?にしても無用心過ぎる。やはり罠?
かまわずさきに進む。人気を感じた。しかし死ぬ直前だった。なにかおかしい。上半身と下半身が別々になっている。ここら辺に来て死臭を感じ取れる。誰かがすでに入っている。誰だ。
「うわぁぁ!!」
叫び声。オレは抑えられない怒りが込み上げてくる。この笑い声は。
声の主のそばには白いマントの子供がいた。子供は無邪気な笑い声を発しながら、肥り気味の白髪の男を蜂の巣にしていた。
「またあったね。」
気付かれた。オレは2つの剣を抜く。
「またやるの?残念だけど君を殺してる暇はないんだ。」
マッシュの言葉を思い出す。まだ勝てない。仲間を集めろ。
「じゃぁね。」
隣を過ぎるヤツをただ見ているしか出来なかった。
「シューティングスターちゃん。」
剣を握っている拳に力が入る。ヤツが消えるまで我慢をした。悔しい。悔しいけどなぜだかまだ死んではいけない気がした。まだオレにはやらなきゃいけない事がたくさんある。
剣を収める。いまオレに与えられた物は生きること。生かされた命ならば今を必死に生きる。例えそれが過ちにつながっとしても、悔いないものにしたいから。
頬を伝うものを拭いまたあそこに戻る。待ってくれている人がいる。求められる意味を今知った。どんなに力が無くても、どんなに知力が無くても、求められる人はそんな目に見えた力よりを強いものを感じる。残念な事にオレには求められる資格はない。もっと強くならなければ。人として。
外にでた。暗闇が支配する世界に東の空から太陽が登り始めた。朝がくる。子供たちが起きたらご飯があるのだろうか。無いのなら採って来なければ。今からでも間に合うか?間に合わせるんだよ。あの子達の笑顔を無くしてはいけない気がした。決まれば行動あるのみだ。さぁ森へ。
自分のしたい方へ進む。この時に決めた事はお前のためになっただろうか?
自作もよろしくお願いします♪