第二章≦流れ星≧二部∞子供
あのあとウルフたちを狩り尽くした。何十体ものウルフが必要なこいつの家の状況はなんなのか。
こいつの家に着いてわかった。オレは余りにウルフの数が多かったためこいつに荷台を持ってきてもらいそれを運んで来た。大きな家だ。家と言うより学校に近いが。
「マモお姉ちゃん!」
家の窓から手を振っている少女。隣にいるやつは少女に向かって手を振りかえした。
「ありがとうございます。」
隣のやつは頭を下げた。
「助けて頂いた上に食料も運んで頂いて。」
以外としっかりした子だなと思う。なにせ子供っぽいのだから。
「良かったら一緒に食事でもどうですか?」
どうするか。どうせ行く宛が無いのだからここに少し置かせて貰おうか。
オレは頭を一振りする。そうすると隣のやつは安堵した様子で微笑んだ。
オレは荷台を家の中に運ぶ。中に入って驚いた。かなり広い部屋に数えきれない程の子供達が遊んでいるからだ。
「お帰りマモ姉!」
ひとりの少年が言うと他の子達も同じような事を言う。
「ただいま。」
いつのまにかオレのスカートを引っ張っている人形を持った女の子がいた。
「お姉ちゃんだれ?」
動揺しないでいられるか。言葉を発せずにいると、
「このお姉ちゃんはね一緒に食べ物を集めてくれたの。お礼言ってね。」
ふーんと少女が発し、すぐに笑顔でありがとうと言われた。なにかくすぐったい。
「お姉ちゃん遊ぼ。」
少女に引っ張られそのままオレは子供の中に無理矢理連れていかれた。あいつは両手をあわせて口をパクパクさせた。
そのあとやったことのないあやとりという事や、石当て等々をやらされた。なかなか難しいものだ。しかし楽しい。
オレは1人か、大人達の中で育った。歳が近いヤツなんて誰もいなかった。もちろんこんな遊びなんかしなかったし、暇があれば剣の素振りをしていた。
だからここはオレにとってとても不思議な空間だ。
「やったまた勝った!」
下らないゲームで子供は喜べるんだな。知らなかった。
「皆!ご飯出来たよ!」
マモ姉と呼ばれるやつが大声で叫ぶ。子供たちはそれぞれに食堂へと向かう。駆けながら行く子やまだ遊んでいる子等々、十人十色だな。
食堂。子供たちとオレとマモ姉、全員そろうとかなりの数になる。
「いただきます!」
食べ始める。
「なぁ、毎日1人でこいつらをやしなってるのか?」
マモ姉は頭を縦にゆっくりと振る。
「きつく無いのか。」
「大変よ。でも私がこの子達を養っていかないと。」
「なんでこいつらはここにいるんだ?」
一番の謎だった。
「親に捨てられた子達よ。」
驚愕せざるにいられるか。
「アリナキングダムはおかしくなったの。いきなり税金を五倍上げて、すでに家計は火の車。それだけじゃなく人1人につき税金を増させるの。だから親たちは子供を手放すしかないの。」
こんな綺麗な町にもそんな事が。
「そうか、わかった。」
食事をたいらげて席を立つ。
「この町に、町を動かせる人材は何人いる?」
かなりきつい口調になっている。しょうがない。
「今の王の他に2人くらい。たしかどっちも税金を下げようとしていたはず。」
オレはそのまま外にでた。
「どこに行くの!」
「お前はそいつらの面倒でも見ておけ。」
オレは親父に教えられた。腐った町は一度破壊しろ、と。その言葉の意味が今わかった気がする。
流れ星ときらきら星を今後もよろしくお願いいたします。感想等ありましたらどしどし下さい。