第二章≦きらきら星≧三部∞約束は破られ
水を大量に飲み、食事をとった。そんなことをしていたらいつの間にか空は暗く眠ろうとしていた。宿に行き部屋を2つ借りる。私とジェネシスが同じ部屋で後の2人は隣の部屋。ベットは別になっているのでとりあえず自分の陣地を確保する。2つのベットの頭側の間に窓がある。カーテンは白で明るい感覚がある。
窓を開けそこの縁に座るジェネシス。どこを見ているのか解らない表情だった。冷たい心地好い風が部屋中を駆けずり回る。私はベットの端に座り貰ってきた水を一口ゴクリと飲む。
「ジェネシス、」
気になった。その表情が。
「なんだ?チビ。」
私の方を向かず、ずっと何もない外を眺めていた。
「白のマント野郎にあってから元気がないぞ。ジェネシスらしくない。」
私とジェネシスの関係が絵に描かれたように動かない。
「何でもないよ。」
そんなはず無かった。
私が物心ついた時から笑っているか怒っているか、あんな無の表情は一度も見たこと無かった。
「あっそ。」
しかし私は聞かなかった。いや聞けなかった。これ以上聞いたら何故かジェネシスが私の目の前からいなくなってしまう気がして聞けなかった。私は一言言ったらベットにねっころがった。
「白いマントのやつらには関わるなよ。絶対に。」
静かに呟くジェネシス。やっぱりやつと何かにある。私が知らない所で。
長旅のせいかそのあと私はすぐに寝入ってしまった。何もない世界に私一人、朝と夜が繰り返されているかのように光が点いたり消えたりする夢を見た。
怖くなって目を覚ました。部屋には私一人、カンテラの火が消されていた。ジェネシスは何処に行ったのか。私はベットを降り、杖を持って外に出た。
外は灯りが点いておらず月明かりで辺りは神秘的な輝きを放っていた。ジェネシスを見つけるのに時間がかからなかった。
町で一番広い広場のど真ん中で魔方陣を描いていた。その魔方陣は!
「ジェネシス!」
私は急いで近寄った。
「見つかったか。」
私は魔方陣を消しにかかる。
「バカか!ジェネシス!そんなことしたらお前が!」
それは対象者に死を与える魔法。魔法の世界では一番強力な魔法だ。強力がゆえに術者にも危険があると言われている。
魔法の世界では魔法を使うには何らかを代償として魔法を使用する。私の場合は大量の体力を使うため立てなくなる事が普通である。
「そこまでする必要は無いでしょ!」
全てを消し終わる。そしてジェネシスに強く言う。
「どうしたのよ!あいつに会ってからおかしいわよ。」
「おかしくない。これが普通だ。」
戦闘の目。ジェネシスに恐怖を感じる。
「あいつに合うのを待ってたんだ。あいつだけは、」
ジェネシスがこの状態になる切っ掛けがあいつだったみたいだ。
「ジェネシス、」
私はジェネシスに抱きつく。
「ジェネシスが言ったんじゃない。」
埋まっている口から発する声。ちゃんと聞こえているのだろうか。
「約束。」
ジェネシスの力が抜けた気がした。
「自分は破って良いの?」
ごめん、響くその言葉。
「ごめん、熱くなりすぎた。」
私の頭をぐしゃぐしゃにするように撫でる。
「ごめんな。」
私は泣いているのか?ジェネシスの服が濡れている。すまないことをした。ただ、こんなジェネシス二度と見たくなかった。
「もうそんな事言わないで。」
頷くジェネシス。
「嫌いになっちゃうから。お願いだからもう言わないで。」
ジェネシスにはどんな過去があるのだろう。今まで気にならなかった事だ。私は知って良いのか?自問自答が続く。聞いてはいけない、そんな気がして。
さぁ、遊ぼうじゃないか。byジェネシス