第二章≦きらきら星≧二部∞殺意
グロテスクな表現がありますのでご注意してください。
太陽を隠すように大きな人間が仁王立ちしていた。
「ごめんなさい。」
とすぐに謝った。大男は首をコクりと頷かせると私が倒した賊に向かっていった。右手には鮮やかな黄色の大きな斧を持って引きずっていた。
そして賊の首にそれを降り下ろす。まだ生きていた彼らの切断部がらは勢いよく鮮血が飛び散った。デルタム以外の気絶した賊の首全てをそうしたのだ。
私はそれを唖然として見ていた。なぜか身を震えさせる恐怖と憎しみ。私は声さえも発せずにただただ見ているだけだった。
そして最後の首が飛び私の目の前に転がってきた。気絶させていたため苦痛は無かったのだろう、間抜けな顔だった。私は流れないはずの大粒の涙をこぼす。それが怒りとなるのに時間はかからなかった。
「やめておけ。」
ジェネシスが片手で私の口を塞ぎ、もう片方で私の体を一週させて私を動けなくした。私はジェネシスを殴ったり蹴ったりしたが離してくれない。
白に青と黄色のラインが入っているマントを着ていた大男が私たちによってきた。私の怒りをあらわにした顔を見るなり鼻で笑う。
「雑魚の一掃ご協力有り難うございます。」
地響きたる声に身震いした。笑いながら喋るそいつの目は私を睨み付けているようだった。
私とそいつが目を合わせたまま時が止まる風だけが私の伸ばした髪を揺さぶる。
「行かなくてよろしいのですかな?」
そこにマク・ベが口を挟む。
「何か町で出発準備をしているようですが?」
さらに付け足す。マク・ベの声は冷静そのものだったが目は嘘をつかなかった。その言葉を笑い飛ばす。
「命拾いしたな、ジェネシス殿。」
ジェネシスの手が震えていたのが今わかった。やつはジェネシスの事を知っている。ジェネシスが恐れてる。やつは一体なにもの?
笑いながら町の中に戻るやつ。いまだに納まらない怒りと恐怖の余り胸の鼓動が五月蝿い、足に力が入らなくなり砂の絨毯に座り込む。ジェネシスの荒れた息の音ばかりが耳にはいる。マク・ベが近くに寄ってくる。
「大丈夫か?とりあえず宿につこう。」
歩けない私とデルタムを二人は背負い町の宿に向かった。
やつに会って宿に着くまでジェネシスは何かを考えているかのように俯いたまま言葉一つ発さなかった。
次も見てください。byマク・ベ…普通すぎだな…