第一章∞守られて
「大丈夫ですか!」
「当たり前です。」
リナは硬く閉ざされた口をゆっくりと開いた。リナを守れとダグラスの命を受けた男はホッとしたがまだ気持ちは荒ぶっている。
助けられたのだ。白髪の男に。2人の顔を見るなり2人に近づき
「こっつです。」と行って2人を此処に連れてきた。薄暗いが気が滅入るほど暗くはない、その場所はなぜか居心地が良かった。
「お初にお目にかかるぜぇ。」
大男が目の前を闇に変えた。
「ここなら安心だぁ。お前、部屋にリナ様を連れてってやれぇ。」
白髪の男は
「はい。」と言ってリナだけを連れていった。
「よぉ、ダグラスの回りをうろちょろしてた小僧。」
男は顔を上げる。地虎団。ここら一帯では最強の傭兵団。ここの長フィーク。図太い声で男に喋りかける。男もすでに体力の限界が来ていた。
「よく、よくリナ様をここまで連れてきた。俺からも礼を言う。有難う。今日はゆっくりとしてくれ。」
そう言うとリナを送っていった白髪の男が来た。
「部屋にお連れします。」
白髪の男は丁重にそう言うとすぐに歩いていく。男はそれに着いていく。ヨロヨロと、壁に手をかけながら。ゆっくりと。
「ここです。」
中に入る男はすぐにベットに着く。そのまま寝てしまった。
男は夢を見た。
火の海の中。
そこには自分とリナ様が二人だけいる。
なにやら会話をしているようだが全然わからない。そのうち自分は剣にはめていた黄色い宝石をリナに渡した。そしてリナを隠し道に無理やり押し込め閉じる。そしてドアに向けて剣を構える。そのあと青と黄色のラインが入った白いマントを着た集団で部屋に入ってきた。一人、二人、倒していくが四方から剣で刺されてそのまま倒れていった。
夢から覚めたのはそのときだった。すでに朝になっていた。鳥の声が美しく響きそれに誘われるようにカーテンを開こうとした。
しかし少し開けただけで止めた。外には青と黄色のラインが入った白いマントを着ている集団が必死になって男とリナを探していた。
ドアの前にはこの部屋から出るなと言う紙が貼られていた。男は思う。自分はなぜ生きているのだろう。同胞は自分の目の前で倒れていき、それを踏んででもダグラス様の所に行った。そのダグラス様も助けられなかった。自分はなにをすることが出来た?ここに来てまでも守られてばかりじゃないか。
男はベットを強く殴る。
第一章終了♪