第一章≦流れ星≧六部∞ゴミ
は?
「ほら、外に出なさい。」
相変わらずの笑顔。
「嫌だ。」
「弱虫。」
オレは荒ただしく立つ。弱虫じゃない。
「ほら、早く。」
ドアを開けて出ていった。ムカつく。一度座る。
剣を研き始める。がなぜかあいつを意識する。
「しょうがない、か。」
黒いマントを取り。着けずにそのまま外に出た。
サルムエラの町を見たのは始めてだ。こんなに緑が綺麗な町だったとは。日射しも強く、暑い。もう雪国では無いのだ。
「川、」
近くには川が流れている。大自然を流れる水。なぜか落ち着く。
「やっと来ましたか。ほら、早く。」
川の側で大きく手を振っているマッシュ。無視しようか悩む。が足をそっちに向け坂を下る。
「はい、これ。」
と言われて渡されたのが木の棒二本だった。
「剣代わりね。」
確かに長さもちょうど良い。マッシュも槍形の木の棒をもつ。
「これで勝負。いいね。」
首を振る。お互いに三歩ほどさがり武器を構える。
「用意……はじめ!」
オレは地面を蹴る。それで一気に間合いを縮める。そのまま斬りかかる。
腹部に激しい傷みを感じた。そのまま10メートルほど転がり川に落ちる。
意外と深い。泳ぎ方はわからないがとにかく上に上がる。
水面から顔を出す。
「もう終わりですか?」
うるさい。さっさと上がる。少し水を飲んだようだ。むせる。
四つん這いから立ち上がり構える。
「さぁ、今度はこっちから。」
跳んできたものすごい早く着地地点がわからない。
次にやつの気配を感じたのはすでに吹っ飛ばされていた。
「弱虫でも無かったか。ただのゴミ当然ね。」
悔しい。すでにマントもボロボロ、体も擦り傷だらけ。立つ。
「ほら来なさい。」
冷静に。ふたたび地面を蹴る。しかし、すでにやつの姿がない。真上だ。落ちてくるやつをなんとか受け流した。しかし休んでいる暇が無かった。
「三連撃。」
腹部と両足に鋭い傷みを感じる。そのまま地面に倒れた。
「わかりました。己の力。全然弱いですよ。」
言われなくてもわかっている。あの時負けたのだから。
「戻りましょ。傷の手当てしなくちゃ。」
オレは顔を地面に向けたまま立てずにいた。自分が強く無いことは。しかし弱くないとも思っていた。
そんなオレを背負う。オレは驚いて体をじたばた揺らす。
「傷に響くよ。じっとしなさい。」
言う通りにする。その背中は堅く、それでいて何かを訴えているようだった。
家に戻ってあの薬を飲まされたのは言うまでもない。
今後もキラキラ星と流れ星をよろしくお願いいたします彡☆