第一章≦流れ星≧二部∞ここに
着いた。我らが城、ドンバニオン。傭兵団、地虎のねぐら。
「おっっっそかたじゃねぇぇぇか。」
そして我らが団長、フィーク。オレの親父だ。
「すまない。途中で毒にやられてな。」
親父は頷く。
「バカもん!!」
ものすごい轟音な声。オレはそれで壁に打ち付けられる。
「そんなんじゃ幾つ命があろぉぉぉが死ぬぞ!」
はい、と吐くように言う。
「お頭!」
したっぱが慌てたように入ってきた。
「うるせぇぇぇな!」
「すいません。しかしヤナキがもう!」
もうなのか。一日はもつと思ったが。
「本当か!?」
「はい。」
したっぱが頷く。親父は深くため息をつく。
「奴等は何を考えているのだ。単なる軍事独裁をとっているようにしか思えん。神の使い様とやらは狂乱か。」
「神の使いが変わってからですね。何があったのでしょう。」
オレは立ち上がる。裾をはらい手を剣にかける。
「あぁそうだな。」
したっぱも気付いたようだ。だてにしたっぱはしていないらしいな。
「ここも飲まれてたらしいしのぉ!」
親父に飛びかかる無数の陰。親父は後ろに飾っていた斧を取りそれを振り回す。陰はオレたちの方へ飛んでくる。それらをみじん切りにする。
「とんだスパイだ。」
したっぱが呟く。
「よしお前ら散らばれ!神との徹底交戦を行うぞ!」
とりあえず外に出た。オレとしたっぱ以外に何人かまともなのがいたようだ。
遠くで動く光が見えた。
今後もきらきら星と流れ星を読めよ。でないとシューティングスターであるオレがお前の家に押し入るからな!