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間相手申し訳ありません、今年最後の更新になります。

来年も頑張りますのでよろしくおねがいします。

よいお年を!

「話が違うだろ!」


 館に踏み入れた所で怒鳴り声が聞こえて来る。


 この声は、ゲラートか?


 その声のする方に向けて足を進める。


「なんで聖女がまだ残ってるんだ!」


 その怒鳴り声は苛立ちを隠さない奴らしい短絡的なもので。


「情報は流しただろ!」


 懸念していた事柄を決定付ける。


「お前の配下が無能なせいで」


 裏切りの証拠であった。


「計画が全部おしゃかになったじゃねえか!」


 怒りに任せて怒鳴り散らして警戒もせずに。


「おまえらでなんとかしやがれ!」


 その馬脚を現す。


「やっぱりおまえらが一枚噛んでたんだな」


 扉を開けて見てみると食って掛かろうと前のめりになるゲラートの姿と3人の姿、そしてメイド姿のヴァンパイアを侍らせながら玉座に座って悠々とそれを見下す一人の男。


「な、お前、何故ここに」


 驚愕するゲラート達に冷たい目を向けるヴァンパイアキング。


「気付いていなかったのか、愚かな、もうよいわ」


 そういって目配せをするキング、その瞬間ゲーラト達を魔法陣が包み込む。


「な!なにしやがる!!」


 驚愕にこれでもかと目を見開き叫ぶゲラートに冷たく言い捨てる。


「腐っても貴様らSSSランクとやらであろう?なら、誘拐くらい自分達でしてみてはどうだ?」


「な!?」


「余も暇ではない、駒も大分減ったのでな、ここらで礼をせねばならぬ」


 そういいながらも既にその目はゲラート達を見てはいない。


「約定は果たした、後は機様共で好きにするがよい」


 そういい捨てると同時に闇に包まれて消える。


 最後に何かを叫ぼうとしていたのだがそれは音にならずに、一瞬の静寂が場を支配する。


「さて、無粋なゴミが消えたところで、本日の主賓をお迎えしようか」


 そうして俺達は対峙したのだった。




「まずは自己紹介からしておこうか、偉大なる真祖より血を受けた12の直系が一人、傀儡師マクドナルド、君の主になる男だ、おぼえておきたまえ」


 鷹揚に言葉を放つヴァンパイアキング、マクドナルドと対峙する。


「SS級、ロイドだ、覚えなくていい、すぐに塵と消える運命だ」


 そう言い放ち武器を構える。


 見たところはトラップはなし、二人とも前衛タイプではないとはいえ高位ヴァンパイア、ヴァルザードと比べれば直接戦闘能力は劣るが搦め手に長けているのは明白である。


 迂闊に飛び込めば術中に嵌り不覚を取る事が十分に考えられる為先ずは様子を伺う。


「ああそうだ、あのなんとかと言ったゴミ虫共、確か聖女の身柄を欲しがっていてな、口だけ達者だったから近くまで送り込んでやったのだが、そうのんびりしていてよいのかな?」


 嫌らしく笑いながら言い放たれた言葉に苛立ちを覚える。


 しかし焦りは感じない。


「俺を嵌めたつもりだろうが、残念だったな、対策済み、想定内だ」


 あの後浮かび上がった懸念、俺の不在にルイスとアンジェが狙われるという事。


 それは作戦に臨むにあたり、避けることの出来ない事柄だった。


 もしもヴァルザードレベルの相手が彼女達を狙ったとしたら、俺は他の者を無視して救援に走っていただろう。


 しかし今の彼女達の傍にはリンとクウ、そして近衛騎士の隊長とアルフレッドのおっさんがいる。


 彼らがいるなら疾風の英雄相手なら十分に対応できる。


 それを信じられるだけの準備をしてきた。


 だから俺は今、目の前のこの外道を叩く事に集中する事ができる。


 無言で走り出すと牽制に篭手に仕込んである使い捨ての魔道具に魔力を込めて手首のスナップを使って放つ。


 それは放たれた一瞬後に弾け強烈な光を放つ、所謂目くらましだ。


 ゴーグルをつけた俺にはほぼ意味がないが、通常の相手なら目を焼かれて行動不能になる。


「ふむ、エイダ」


「はい」


 暢気にそう呟くマクドナルドに斬りつけるが。


「チッ!!」


 切り裂く瞬間その姿がボヤけ余りに軽い物を切り裂いた感触に仕損じた事を悟る。


「おおこわい、流石にここまで来ることあるね、瞬殺されちゃいそうだよ」


 高さ十メートルはあろうかという天井から呟く声が聞こえる。


 見るまでもない、俺が斬ったのは身代りのアンデッドだろう。


「そんな君には近付きたくないからね、ほら、おきなよ、僕の玩具達」


 その言葉と共に瘴気を放つ。


 それと同時に湧き上がるように生えてくるアンデッド達。


「さあ、ダンスを始めようか、楽しい楽しい死のダンスをね」


 両手を広げ、仰々しく、芝居がかった仕草で高らかに声を上げるマクドナルド。


 この国の運命を決める戦いの一つが、今幕を開けた。



リリ「いよいよ始まったわね」

アラ「これが最終決戦かと思うと胸が熱いぜ」

アイ「最終決戦ねぇ、本当にそうか?」

アラ「そうだろうぜ?なんせ元凶はこいつだろ?」

アイ「そうだろうか?色々引っかかるんだが」

リリ「確かに、伏線張りっぱなしで回収できてないわね」

アラ「となるとまだ続くのか?」

アイ「どうなるか、作者はアホだから伏線なんてしらねーよとか言い出す可能性も」

リリ「ありえるわね……」

アイ「言い出したら制裁だな」

アラ「制裁……ブルッ」

リリ「あら。アラン?どうしたの?」

アラ「いや、なんでも……」

リリ「そう、ならいいわよ」

アラ「ジョウブツシロヨ」

???「ぼくは!しにましぇーーーーん!!!」


とりあえずもう少し続きます。

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