第86話 合同夏合宿だと!?
「みっ、みんなヒドイじゃないかっ!! ぼ...僕を無視して海で遊んでくるなんてっ!!」
「だって仕方ないじゃない!! アンタずっと寝てたんだし!!」
「いやっ菜弥美! だから何で起こしてくれなかったんだよっ!?」
「気持ち良さそうに寝ている子龍を、無理に起こすなんて私には出来ないわ…」
「テルマ、よく言うよ!! 僕の部屋なんか絶対覗いていないだろうし、僕が寝てたって事も知らないまま海に行ったんじゃないの!?」
「子龍君、本当に申し訳ありません…。部長の私がもう少し部員全員の事を気にしてさえいれば…。本当にスミマセン…。私、部長失格ですね…」
あちゃぁ…。せっかくさっきまでご機嫌だった美代部長がいつもの美代部長になってしまったぞ……
「みっ…み…美代部長! 僕は部長失格だなんて全然思っていませんから…。美代部長に責任はありませんから…、気になさらないで下さい!!」
「じゃぁ、この話はこれで終わりでいいわね?」
「いやっ、いや、いや~チョット待ってくれよ!! 美代部長には責任は無いけど、菜弥美やテルマは同級生なんだから、少しくらいは責任を感じてくれたって良いじゃないか? それと一矢君は別荘に来てから自分の部屋に全然来なかったけど一体どこに行ってたんだい?? 水着に着替える為に部屋に戻って来たんじゃないのかい??」
マ、マズイ!!俺が自分の部屋を間違えてルイルイの部屋に行った事や、子龍先輩の寝ている時の顔の角度を見ようとしたらルイルイだった事や、その時に俺の荷物をルイルイの部屋に置いてきてしまったから、水着に着替える為にルイルイの部屋にこそっと戻ったら幸いにもルイルイが部屋に居なくて安心してそこで着替えてしまって…。あっ!!安心し過ぎて俺の荷物、そのままルイルイの部屋に置いてきちまったぜっ!!
ホント、俺は大馬鹿野郎だ…
…って事を子龍先輩に説明しないといけないのか?あぁ…めんどくせぇ……
「どうして同級生というだけで私達二人が責任を感じなきゃいけないのよっ!?同じ部屋でも無いのに!! 子龍の言ってる意味が全然わからないわっ!! 私の悩み事が増えそうよっ!!」
「そうね。私も意味が分からないわ…。それじゃあ、これから私はずっと子龍の事を気にしながら人生を歩んで行けばいいのね? 分かったわ。私は今から子龍の顔をずっと見つめる事にするわ……」
テルマ先輩!!それは大袈裟過ぎるでしょ!?それに子龍先輩は『超人見知り』なんだから、テルマ先輩とは同じ部の同級生とはいえ、ずっと見つめられたら子龍先輩からすれば苦痛でしか無いと思うんですが…。あっ!!これもテルマ先輩なりの嫌がらせなのか!?
やはり、この人は『小悪魔天使金髪美少女』だわっ…
「いや、ぼ…僕はそういう事を言っているんじゃなくて…」
「子龍先輩!! さっきから男のクセに何をウジウジとおっしゃってるんですか!? 私、聞いててイライラしてきましたよ。せっかく、さっきまで海で楽しく遊んでいたのに…。これでは楽しい『夏合宿』が台無しになるじゃないですかっ!!」
「あっ! ゴ…ゴメンよ…、舞奈ちゃん…。僕はそんなつもりで言った訳じゃないんだよ…。って言うか舞奈ちゃん!? 君の水着、メチャクチャ凄いね~っ!! な…なんか、凄くエロいよっ!!」
「なっ、なっ、何ですってぇ~っ!!!!」
ボッコーーーーーーーーンッ!!!!
「ウギャーーーーーーーーッ!!!!」
「ワーーーッ!! しっ、子龍先輩の顔が舞奈に殴られて右向きから一気に九十度回って左向きになったぞっ!!」
「ダーリン&ウジ虫共、さっきからロビーで何を騒いでいるんだっ!?」
「そうよ。アナタ達、いくらここの別荘が貸し切りだからって騒ぎ過ぎよっ!!」
「あっ! ルイルイに花持メイド長!!」
「だから私は『メイド長』じゃないからっ!! そんな事よりも一体どうしたの!?」
「い…いえ…。お騒がせしてスミマセン。べっ…別に何でもないですよ。全然大したことありませんので…」
「ハッハッハッハ!! ダーリン、子龍の顔がメチャクチャ腫れて、顔の向きもいつもの反対になっているが、全然大した事はないんだな?」
「あぁ!! 全然大したことねぇよっ!!」
「ひ…一矢君…ガクッ……」
「子龍君、だ…大丈夫ですかっ!?」
「それよりも、ルイルイは今まで何をしていたんだ? 俺が水着に着替える為に部屋に行ったら居なかったし…。てっきりルイルイもビーチに来ると思ってたぜ」
「ハッハッハッハ!! ダーリン、私を心配してくれていたのかいっ? さすがは我が夫だな! それに私の超ビキニ姿も見たかったんだろう? 申し訳ない事をしたな。まぁ、お楽しみは明日に取っておいてくれ!!」
「だっ、誰も心配してねぇし、誰が夫だっ!? あと『超ビキニ』って何だよ!? べっ…別に楽しみになんかしてねぇよっ!!」
「ハッハッハッハ!! 照れるな照れるな、ダーリン。この『普通にツンデレ』めっ!!」
「ツンデレにまで『普通』を付けるんじゃねェよっ!!」
ギッ…ギーーーッ…ギーーー…
!?
「フフ…やっと来たわね…」
「えっ? 花持メイド長、誰が来たんですか!?」
「ミヨミヨ~っ!! ルイルイさ~んっ!! そしてヒトヤン君~っ!! 待たせてゴメンね~っ!!」
「ゲーーーッ!!?? テンテン部長!!??」
「遅くなってゴメンなさい…」
「えっ!? 前妻木先輩まで…!?」
ゾロゾロゾロ……
なっ、何だ!? 全然知らない人達もたくさん入って来たぞっ!!
「チワース!」「こ…こんにちは…」
「エーーーッ!? モブオに聖香まで!? な…何でお前達までここに来たんだ!? それもテンテン部長達と一緒になんて…??」
「ハハ…。まぁ俺達はオマケみたいなもんさ。メインは勿論『ポジティ部』の人達さ。俺達二人は『ドッチボール対決』の時のよしみで前妻木先輩に声を掛けてもらったのさ…」
「一矢君、舞奈…。黙ってててゴメンね…。それと舞奈、どうしたの? なんか右手のこぶしあたりを痛そうにしているけど…?」
「えっ? べ…別になんでもないわよ! 聖香は気にしなくてもいい事よ…」
「モチモチ~っ!! 今日は誘ってくれて有難う!! ホント、モチモチは良い人だな~っ!! モチモチに足を向けて寝れないくらいだよ~っ!!」
(ポッ)「て…天翔君…。そ…そんな、良い人だなんて…」
「花持部長、今日は『ポジティ部』をお誘いいただいて有難うございます…」
「ア…アナタは副部長の前妻木奈子!! 別にアナタにお礼なんか言われたくないわ! 本当は天翔君だけ来てくれても良かったくらいなんだからっ!!」
オイオイ、テンテン部長の時と前妻木先輩に対しての態度が全然違うじゃねぇか!
「花持メイド長! そろそろ教えていただけませんか? なんで俺達『ネガティ部』の『夏合宿』に『ポジティ部』が来たのかを!!」
「フフフ…。布津野君、アタシ、『メイド長』ではないからねっ!!」
まだ、そここだわってるのかっ!?
「ダーリン。今回の合宿は更に楽しくなりそうだな…。フッ…フフフ…」
ルイルイの奴、なんか前から知っていた様な顔してるじゃねぇかっ!!
「やっと全員集まったわね! ええ~っと~…。皆さん! 本日は『ネガティ部』『ポジティ部』そして『エグゼクティ部』の『合同夏合宿』によく来てくれたわねぇ~っ!! 首を長~くして待っていたわっ!! オ―ッ、ホッホッホッホ~ッ!!」
!!??
「ハーーーッ!? ご…ご…『合同夏合宿』だとーーーッ!!?? 一体、ど…ど…どういう事だーーーーッ!!??」
お読み頂きありがとうございます。
いよいよ新章開始です。まぁ、新章といっても『夏合宿』に変わりはないんですけどね(笑)
でも濃いキャラ達が別荘に勢ぞろい!!
果たしてどんな『合同夏合宿』になるのか!?
乞うご期待!!




